立憲民主党の議員らが、相次いで「大量迷惑メール」をめぐる被害を訴えている。
「実に1530通も私の事務所のアドレスに届いていました」
元TBSキャスターの杉尾秀哉参院議員は2025年11月4日、「土曜日未明から午後にかけてご覧のようなメールが実に1530通も私の事務所のアドレスに届いていました」とXで明かした。
「差出人や電話番号は違っていますが、内容は『高市早苗さんや安倍昭恵さんを誹謗中傷するのはやめていただけないか』と言うもので全く同一です」といい、「調べてみると某法律事務所のネット相談フォームに私の事務所のアドレスで大量にメールが送られ(法律事務所の話では同様のメールが1.8万件あったそうです)、そのうちの1500通余が自動的に返信されてきたということのよう」と説明した。
5日には、「同僚の田島まいこ議員の所にも同様のメール1800通余が送られていた事が分かりました」と報告。
議員総会で注意喚起を行い、党として対処するとした。なお、「自動送信ではなく手動で送っているらしく、膨大な数と頻度を考えると組織的犯行ではないか」ともしている。
「卑劣な行為には断固として闘います」
6日には「今度は橋下徹さんのオフィシャルサイトを通じて送られ、文面も維新の会への誹謗中傷をやめるよう求める内容となっています」と新たなメールが届いたことを明かした。
「今度は直接、事務所のアドレスにメールが送り付けられるようになり、明らかに業務に支障をきたす状況。疑う余地のない業務妨害ですので、弁護士のアドバイスに従って明日、警察に相談します。卑劣な行為には断固として闘います」とした。
7日には警視庁麹町警察署の写真を添え、「詳細は申し上げられませんが、前向きに対応して頂き心より感謝いたします」とした。12日の投稿では、被害届の提出を行ったことを明かしている。
「なぜ政権が変わったらこんなことが起きるのでしょうか?」
杉尾氏のポストで言及があった田島麻衣子参院議員も、自身のXで被害の状況を発信している。6日の投稿では、「11月1日に1838件の問い合わせメールが事務所にきました。名前が異なるだけで、発信元や内容は全て同じ」とメールボックスのスクリーンショットを添えた。
「これらは刑法上の罪に該当しうる業務妨害行為。他にも多くの人々が、同じ妨害行為を受けているはずです。法治国家の日本では、私刑はいかなる理由があっても認められるものではありません」とした。
7日の投稿では被害が続いているとした上で、「送られてくる時間帯は主に夕方や深夜、早朝など。組織性なしに、こんな事ができるのか」と困惑をつづった。
辻元清美参院議員も12日、「杉尾さんや田島さんをはじめ、立憲の議員が被害を受けている『大量迷惑メール』。うちにも来ました」と報告した。
「昨日から今朝にかけて、誹謗中傷を含む20000件以上の迷惑メールが送りつけられています」と明かし、「1分ごとに100件単位の送信あり」「文面は同一」「名前や住所はバラバラ」とした上で、「手動だけで行うのはまず不可能と考えます」とした。
杉尾氏は辻元氏の投稿を引用し、「大量の迷惑メールの件で辻元さんもXしています。この前日には、やはり別の党幹部が狙われました。尋常ではありません」とコメント。
「これまでにはなかった事態。なぜ政権が変わったらこんなことが起きるのでしょうか?」と疑問を呈した。
大量の迷惑メールの件で辻元さんもXしています。この前日には、やはり別の党幹部が狙われました。尋常ではありません。これまでにはなかった事態。なぜ政権が変わったらこんなことが起きるのでしょうか? https://t.co/cvAyCuXuGz
— 杉尾ひでや 参議院議員【公式】 (@hideyaemma) November 12, 2025