「独善的で無反省な態度」斎藤知事再選から1年に厳しい評価 「適正、適法」繰り返すも捜査はまだ続いている

「自分に投票してくれた110万人だけにしか目が向いてない」

   地元紙の神戸新聞は11月17日、「分断の収束へ説明尽くせ」と題した社説を掲載。告発文書問題に端を発した県政の混乱はいまだに収まっていないと指摘した上で、「文書問題の対応は適切」とする斎藤知事の姿勢について、

「いずれの結論も『真摯(しんし)に受け止める』と言うものの、具体的な行動には移さず、受け流すばかりだ。独善的で無反省な態度は行政トップとしての資質に欠けると言うほかない」

と批判した。

   また、在阪各局でも夕方のニュース番組で斎藤知事再選1年を振り返る特集が放送された。

   11月20日の「よんチャンTV」(毎日放送)では、斎藤知事を巡る告発や定例会見の外で行われている反対デモの様子、再選後の県議会で知事提出議案の197議案のうち194議案が原案通りに可決している県政の状況などについて、担当記者が解説した。

   お笑いコンビ「チュートリアル」の福田充徳さんは次のようにコメントした。

「百条委員会に言われても『問題なかった』と言い続ける方なので、自分に投票してくれた110万人だけにしか目が向いてないのでは。全体の人に納得してもらいたいという気持ちがこの方はないという風に思う」

   記者は、斎藤知事が議会などで質問に一般論で答えるので、知事が質問に向き合って答えているのかが分からないとリポートしていた。

   斎藤知事を巡っては、7件の告訴・告発が不起訴処分となったものの、元県民局長の私的情報を県議に漏らすように元総務部長に命じるなどした地方公務員法違反の疑いで神戸地検の捜査が続いている。

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