「捜査中だから」と答えない斎藤元彦知事と田久保真紀氏 法的には話せるのに説明責任果たさないだけでは

「ご批判は真摯に受け止め」るだけの斎藤知事

   兵庫県の斎藤元彦知事も、同じような説明回避話法を使っている。

   2025年11月11日の定例記者会見で、元兵庫県議・竹内英明氏への名誉棄損容疑で逮捕された「NHKから国民を守る党」党首・立花孝志容疑者との関係を問われ、斎藤知事はこう述べた。

「基本的にはコメントは差し控えていくということだと思います」

   立花容疑者は、2024年の兵庫県知事選で斎藤氏の当選を目指し、「二馬力選挙」と称して街頭演説で「斎藤知事のパワハラはなかった」と主張、応援活動を行っていた人物である。

   この県知事選は斎藤知事や幹部職員らが「違法行為をしている」と、元県幹部が内部告発などを背景に行われた出直し選挙だった。

   斎藤知事が再選を果たした後も、立花氏は百条委員会の委員だった竹内元県議に対してSNSなどで誹謗中傷を繰り返していた。

   記者が立花容疑者との関係性を尋ねると、斎藤知事は「今、捜査中であることから詳細なコメントは差し控えたい」「他の候補がどういう行動をしていたか、認識や留意はしていない」と述べた。

   その後、記者から「テンプレートのような回答が増えている」と指摘されると、「ご批判は真摯に受け止めたい」と付け加えた。

   何を真摯に受け止めるのか、どんな改善をするのか、具体的な言葉は出てきていない。

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