韓国出身の元大リーガー、カン・ジョンホ氏(38)が再び大リーグを目指している。複数の韓国メディアが2025年11月26日に報じた。
渡米1年目は、126試合に出場して打率.287、15本塁打、58打点
韓国スポーツメディア「SPOTVNEWS」(ウェブ版)によると、カン氏は25日に自身のユーチューブを更新し、米国で行ったトライアウトの模様を公開した。
トライアウトは、カン氏が単独で行ったもので、カン氏が米国で経営する野球アカデミーの球場で、打撃と守備を披露した。
球場には、大リーグ2球団のスカウトが視察に訪れ、そのうちの1球団はロサンゼルス・ドジャースで、もうひとつの球団は明かされていない。
カン氏は14年オフ、韓国プロ野球(KBO)リーグのキウム・ヒーローズからポスティングシステムを利用して、大リーグのピッツバーグ・パイレーツに移籍した。
渡米1年目の15年は、126試合に出場して打率.287、15本塁打、58打点を記録。守備は主にショートとサードのポジションをこなした。
2年目の16年は、103試合に出場して打率.255、21本塁打、62打点を記録するも、同オフに韓国に帰国した際に飲酒運転事故を起こした。
この事故の影響で17年は大リーグの出場はなく、18年に復帰するも出場は3試合にとどまった。19年シーズンを最後に米国から撤退し韓国に帰国。その後、KBOリーグでプレーすることなく現役を引退した。
「現役引退した38歳のトライアウトに大リーグ2球団が視察」
現役引退から6年。38歳の大リーグ再挑戦に複数の韓国メディアが注目した。
「SPOTVNEWS」は「ドジャースがカン・ジョンホを見に行った...現役を引退した38歳のトライアウトに大リーグ2球団が視察」、「スターニュース」(ウェブ版)は「『不名誉引退』38歳カン・ジョンホ、MLB再挑戦『ドジャースが注目』」とのタイトルで報じた。
「京郷新聞」(ウェブ版)は、「カン・ジョンホ、大谷翔平とチームメイトになれるか...ドジャース・スカウトが見守る中、MLBトライアウト終了」とのタイトルで、「来年39歳になるカン・ジョンホが、大リーグに再び進出できるか。その行方が注目される」と伝えた。
同メディアによると、カン氏はトライアウトに向け、米国で8か月間、体を作ってきたという。動画の中で、視察に訪れたスカウトと談笑する姿も見られた。
カン氏はトライアウト終了後、「結果は天に委ねます。多くの応援をいただき感謝しています。挑戦すること自体が意味ある経験でした」などと語ったという。
現在、大リーグには韓国出身選手が数名プレーしており、ドジャースにはキム・ヘソン内野手(26)が所属している。