キャッシュレス式の駅ロッカーで「通信障害」、荷物取り出せず 開発会社反省「もっと強固なものに」

ロッカーの管理会社は現地にもスタッフを派遣していた

   では、この通信障害はどのようなものだったのだろうか。

   このロッカーを開発・管理するSPACER(スペースアール)の担当者は、28日のJ-CASTニュースの取材に、24日の21時頃から、大阪駅に設置した6台のうち3台で通信が不安定になったと説明した。ロッカーには、ロッカーやタッチパネルを制御する通信と、決済端末の通信(simカード)の2つが使用されているが、今回エラーが起きたのは決済端末の方だったという。これは、外部の会社から手配しているものだとした。

   つまり、決済端末の通信エラーにより支払いができなくなったためロッカーが開かなくなったのだとし、「ロッカーを制御するための通信は通常通り動いていたので、コールセンターなどにお問い合わせいただければ、遠隔でロッカーの操作をすることができたという状態」だったという。

   実際、対応時間内の23時までにコールセンターに問い合わせをした利用者に対しては、その場で開錠をしたり、電車の時間の関係で間に合わない人には無料で荷物を郵送する手配をしたりする対応をしたという。そのほか、0時頃まではSPACERのスタッフがトラブルのあったロッカーの前に立ち、対応したとした。0時の時点で荷物が残っていたロッカーは4つ。そのうち1件で、翌日に荷物が取り出せなかったと問い合わせがあったという。

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