キャッシュレス式の駅ロッカーで「通信障害」、荷物取り出せず 開発会社反省「もっと強固なものに」

通信に頼らなくても操作ができるロッカーの開発着手も

   通信障害の原因について、前出の担当者は、決済端末のメーカーから提供されたsimカードが、「特定の周波数しかキャッチできないsimカードだったことが今回の調査でわかりました」と説明した。

   通信障害のあった時間帯、大阪駅の3つのロッカー周辺では、ロッカーの決済端末のsimカードに対応する周波数が逼迫する状態だったという。

   そのため、「今週からいろいろな周波数をキャッチできるものに切り替えの対応を行い、通信を安定させるという対策をとっています」と対策を説明した。

   さらに今後は、通信に頼らなくても操作ができるロッカーにアップデートしていく予定だとした。現在のシステムでは、預けた人(ID)と取り出す人(ID)が同じであると判定するために、交通系ICであれば交通系ICの、クレジットカードであればそのクレジットカードのサーバーにアクセスする必要があるが、その通信をしなくても判定できるようにすると説明した。すでに開発にも着手しているという。

   しかし、担当者は、「もしも通信が落ちた時にはもう売り上げを放棄することにもなるんですけど、インフラ的な宿命ですかね」と苦笑した。

   担当者は今回の件について、「ひとえに弊社の仕組みや仕様で、ご利用のお客様に大変ご迷惑をおかけしました」と謝罪。そのうえで、「やはりインフラサービスなので、もっと強固なものにしていかなきゃいけないなという反省点がありますので、これは皆様に対してもお約束していきたいです」と話した。

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