地下鉄三ノ輪―入谷、中井―東中野など
地下鉄では日比谷線(三ノ輪―入谷)の163%が最も混雑している。大江戸線(中井―東中野)の155%、南北線(駒込―本駒込)の152%などが続く。今回の調査で私鉄各線は150%未満だった。
ふりかえれば昭和の高度成長期、東京圏の平均混雑率は200%をはるかに超え、「殺人ラッシュ」や「通勤地獄」と呼ばれた。1998年の国会でも「国民の健康や労働意欲に悪影響」「通勤者が押し込まれるような状態は人権問題に近い」などと議論された。
このため鉄道各社は、新規路線や複々線化、オフピーク通勤キャンペーンなどに取り組んだ。コロナ禍前の2019年度は163%。パンデミックで状況は一変し、在宅勤務(テレワーク)やオンライン授業が広がって、2020年度は107%と、前年より50ポイント以上も劇的に低下した。