責任ある積極財政を目指す高市政権だが、問題はその財源。2025年12月3日の情報番組「ひるおび」(TBS系)では「物価高対策財源どうなる?」を特集、税のムダ削減で新たな財源の掘り起こしは出来るのか。「租特の見直しをすべきだ』にスタジオ凍りつく冒頭、12月2日に初会合が開かれた租税特別措置(租特)と補助金の見直しに関する関係閣僚会議の様子を紹介した。ゲスト出演した経済評論家の加谷珪一さんは「財源をどうするんだという話ですが、本当にお金ないんですよ政府には。増税しないのであれば、唯一ここ(租特)しかないというぐらいのものだと見てください」と話した。TBSの報道番組に出演した時の話を持ち出す。「自民党税調のラスボスと言われた宮沢洋一さんも出演していて『租特の見直しをすべきだ』と言ったらスタジオがサーッと凍りついた。それぐらいタブー視されていたものだったんです。でもここが(ムダ削減の)唯一の解決策かもしれない」と話した。「3年後5年後に幸せになるような施策を」もう一人のゲスト出演者、毎日新聞専門編集委員の佐藤千矢子さんは「大切なのが維新との関係で、自民党が日本維新の会と連立政権を組む際の合意書に、組織を作ってムダな歳出を改革していくことを掲げている。維新は大阪でも身を切る改革で勢力を伸ばしてきた。維新がどのような対応をとるかも注目したい」と話した。このやりとりを聞いていた青山学院大学陸上競技部監督の原晋さんが一気にまくしたてた。「私、聞いていて夢がないなと思います。削減、削減って削減するのはいいですよ。じゃあ削減して日本がどう豊かになるのか、ハッピーになるのか、施策が語られていない。田中角栄さんが日本列島改造論をうたって高速道路作りました、新幹線を通しました。日本全体を考えていた。チマチマ各家庭に3万、5万配ったところでその時はいいかもしれないが根本的な改革になっていない。現在不幸な方が3年後5年後に幸せになるような施策を語ってほしい。そのための税金の使い方をしてほしい。熱く語らせていただきました」その熱気にMCの恵俊彰さんは「選挙はまだ先では」と返し、スタジオ内は爆笑に包まれた。(ジャーナリスト 佐藤太郎)
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