中国メディアが「琉球(沖縄)は日本ではない」と言い出したり、大槻マキさんのパフォーマンスが途中で終了させられたり、浜崎あゆみさんのライブが無観客になったりと、中国の反日キャンペーンは常軌を逸しているが、どうやら習近平主席への忖度競争が起きているらしい。ますます習近平色が強まっている2025年12月3日放送の「情報ライブミヤネ屋」(読売テレビ・日本テレビ系)は、「日中関係"悪化"」と取り上げ、中国情勢に詳しい近藤大介氏(「現代ビジネス」編集次長)が「すべての部門で忖度反日がいま起こっているんです」と解説した。「10月に四中全会という中国共産党の重要な会議がありましたけれど、そこからますます習近平色が強まっていて、習近平主席が言ったら、みんな、14億人がそれに従うというような状況」になっているという。そして、「政府の意向を感じ取り、自ら規制する忖度反日が起きている可能性もあります」と分析した。「今度怖いのは12月13日、南京大虐殺の日」司会の宮根誠司さんは「大槻マキさん(のパフォーマンス)とかも、めちゃくちゃ盛り上がっているのは、公安とか役所の人間は絶対見ているんですよ。で、日本のものに対して、この盛り上がりはまずいぞということで(とめたのでしょう)。中央から言ってくるわけじゃなくても」と推測する。近藤氏は「盛り上がると、公安の責任になりかねないから、忖度反日しちゃうわけですね」とうなずく。パネリストの小西美穂さん(関西学院大学院特別客員教授)」は、「忖度する空気が中国を覆うとしたらですね、これから統制のきかない、思わぬところで、予想もつかないような反日拘束というか、そういうことが出てくるということが、私はすごく心配ですが」と指摘した。近藤氏は「そうなんです。今度怖いのは12月13日、南京大虐殺の日ですね。この日がやっぱり一番怖い。10日後ですけども、注意が必要ですね」と見る。(シニアエディター 関口一喜)
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