1975年に放送開始され、昭和のテレビドラマで一時代を築いた青春シリーズ「俺たちの旅」が50年の時を経て映画になる。2025年12月9日の情報番組「ノンストップ!」(フジテレビ系)は2026年1月に公開される「五十年目の俺たちの旅」に出演する中村雅俊さん(74)、田中健さん(74)、秋野太作さん(82)、岡田奈々さん(66)に取材した。
「今さら、なあ」「なあっ!って、誘ってくださいよ」
中村さんは主演とともに監督も務めた。「皆さんの芝居にはすごく厳しい目を持とうと思うんだけど、自分の芝居に関しては『はい、はいOK』みたいなところがある。『お前、自分の芝居ちゃんとしろよ』と自分を叱咤しました」と撮影を振り返った。
中村さんは「『俺たちの旅』を愛する人の多さ、その愛情の強さを当時もすごく感じていたので、そういうプレッシャーはあった」といいう。当時は現役高校生、3人のアイドル的存在だった岡田奈々さんは「(大人の)仲間に入れなかった」と話す。役柄は田中さん演じる「オメダ」の妹役。田中さんは「奈々ちゃんが来る日は楽しかった。『やった、奈々ちゃんに会える!』みたいな」と振り返ると、岡田さんは「本当?」と嬉しそう。
田中さんが「でも高校生だから誘えないですね」。50年目の今なら誘えるのではというスタッフの質問に「今さら、なあ」と岡田さんに顔を向けると「なあっ!って、誘ってくださいよ」と返し、周囲は笑いに包まれた。
「男だったらモテたい気持ちを持ち続ける」
80歳を過ぎた秋野さんは50年前を振り返り「50年前はね、ただ、どうやったら女にモテるか、そんなことしか考えてなかったですからね、この男は」と中村さんを見て話す。中村さんも思わず苦笑い。50年たっての心境の変化について聞かれて、中村さんは「男だったら(モテたい)気持ちはずっと持ち続けているのでは」と話した。
コメンテーターのハイヒール・リンゴさんは「俺たちの旅」について「見てました。(田中健さんの)オメダはダメ男だからオメダとなった。(中村雅俊さんにつけられたあだ名の)カースケはなんでカースケやったかな」と自身も青春ドラマ時代にタイムスリップ。当時のドラマで、はち切れんばかりの青春を満喫していた4人は、年相応の「俺たちの旅」を、まだ続けている。
(ジャーナリスト 佐藤太郎)