外務省公式Xが2025年12月10日、駐日米国大使のジョージ・グラス氏による投稿に感謝のコメントを寄せ、ネットの注目を集めている。
「中国の行動は地域の平和と安定に資するものではない」
グラス氏は同日、ネイビーの背景に白い文字でメッセージを記した画像を公開した。
「中国の行動は地域の平和と安定に資するものではない。日米同盟はかってないほど強固で結束している。同盟国である日本に対するわれわれのコミットメントは揺るぎなく、本件およびその他諸問題において緊密に連携している」
画像の左上にはアメリカの国章、文章の末尾には「国務省報道官」の署名が添えられている。同様の形式を用いた英語での投稿も行っていた。
グラス氏はこうした画像投稿を行った理由については明らかにしていないものの、SNS上では中国国防省報道官や中国外務省報道官が相次いで投稿している「警告」画像をパロディしたものではないかとの指摘が広がった。
「ミームやってくれるのセンス良過ぎる」
中国政府系アカウントによる画像投稿は、高市早苗首相の国会答弁と中国の薛剣(せつけん)駐大阪総領事による過激なX投稿の影響で日中間の緊張感が高まる中、11月15日頃から投稿されているもの。いずれのアカウントでも、色付きの縦長画像に、強い言葉で主張をつづったものだ。日本側への牽制を狙ったものとみられている。
一方、日本のSNSユーザーらはこのフォーマットを模したパロディ画像を作成し応酬。近代地歴の解説動画を投稿するYoutuber・破綻国家研究所さんが公開した「大判焼外交部ジェネレーター」などを用いた大喜利投稿が流行している。
グラス氏の投稿には、「ミームやってくれるのセンス良過ぎるアメリカ」「まさか、合衆国大使閣下まで、オンライン・メッセージカード・バトルに参戦してくださるとは...(笑)」など、「中国式」の画像ミームに乗っかったものではないかと受け止めるの声が上がった。
「コメントを出す時のフォーマット、わかってますよね?」
外務省公式Xは、グラス氏の投稿を引用し「強固な日米同盟を示す今回のメッセージを歓迎します。@USAmbJapan 引き続き日米で緊密に連携していきます」とコメントした。
投稿を見た人からは、「外務省さん、台湾もアメリカもやってます。コメントを出す時のフォーマット、わかってますよね?」「日本のフォーマットは何色? 楽しみw ジャパンブルー? 白? 日の丸バック?」など、ミーム投稿への「参戦」を期待する声が相次いでいる。
— ジョージ・グラス駐日米国大使 (@USAmbJapan) December 10, 2025