韓国メディア「OSEN」(ウェブ版)は2025年12月10日、大リーグのロサンゼルス・ドジャースに所属する韓国出身キム・ヘソン内野手(26)の特集記事を組み、キムの来シーズンを悲観的に報じた。
エドマン「来年には100%の状態に戻れるといいな」
キムは米国1年目の今シーズン、マイナーで開幕を迎え、5月に大リーグに昇格した。71試合に出場し、打率.280、3本塁打、17打点、13盗塁を記録した。
守備では、ユーティリティプレイヤーとして、セカンド、ショート、センターのポジションをこなしチームに貢献した。
ポストシーズンでは、全シリーズでロースター(出場登録選手枠)入りを果たし、ワールドシリーズ(WS)にも出場。今シーズンの全日程を終えたキムは、11月6日に韓国に帰国した。
韓国メディアが注目するのは、キムが来シーズン、レギュラーの座をつかめるかどうかだ。
強力なライバルとなるのが、ユーティリティプレイヤーでセカンドのポジションを守るトミー・エドマン選手(30)。守備だけではなく、パンチ力があり、勝負強い打撃に定評がある。
今シーズンは97試合に出場し、打率.225、13本塁打、49打点、3盗塁を記録した。オフには、シーズン中に負傷した右足首の手術を受けた。
米ドジャース専門メディア「ドジャースネイション」によると、エドマンは順調に回復しており、同メディアの取材に対して「ゆっくりだけど確実に回復している。来年には100%の状態に戻れるといいな」などと語ったという。
「ドジャースはレギュラー争いが容易ではないチーム」
この報道を受け、「OSEN」は「キム・ヘソンにとって朗報だろうか...エドマン100%回復予告、先発2塁手として活躍する可能性が非常に高い」とのタイトルで、キムの来シーズンを独自分析した。
記事では「エドマンはユーティリティプレイヤーでキム・ヘソンとポジションが重なる」と指摘し、「ドジャースはレギュラー争いが容易ではないチームだ。レギュラー陣も定着し、有望株も多い。エドマンはキム・ヘソンにとっては手強いライバルである。今年は打撃不振だったが、守備力が非常に高いため、ロバーツ監督は彼を重用した」と解説した。
そして、「ドジャースネイション」が「エドマンの回復はドジャースにとって朗報だ。エドマンが来季、2塁のレギュラーとして活躍する可能性が非常に高い。ドジャースがベテランユーティリティ選手のミゲル・ロハスと再契約したため、エドマンの負傷は大きな懸念材料ではない」と報じたことを紹介し、次のように嘆いた。
「ドジャースネイションはロハスに言及し、キム・ヘソンには触れもしなかった。来季のレギュラー争いは厳しいものとなりそうだ」
チームは今オフ、ワールドシリーズ3連覇に向けての戦力補強を着々と行っており、来シーズンもチーム内での競争は激しいものとなりそうだ。