立憲民主党の小宮山泰子衆院議員が2025年12月10日、波紋を広げていた「牛乳」をめぐる表現を撤回した。
「市販の一般的な牛乳(中洞さん曰く『白い水』)」
発端となったのは、小宮山氏による「超党派『動物福祉(Animal Welfare)を考える議員連盟』」の総会をめぐる投稿だった。
4日に行われたこの総会では、「アニマルウェルフェアを実践されている中洞(なかほら)牧場の創設者で、東京農業大学客員教授、中洞正(なかほらただし)先生をお迎えして講演いただきました」とし、出席者による記念写真を公開。
中洞氏による講演の内容を説明した上で、「中洞牧場の牛乳は、一般的に流通している牛乳と比べて、大幅に高価な値段で販売されていますが、今回総会には、中洞牧場の牛乳と、市販の一般的な牛乳(中洞さん曰く『白い水』)を飲み比べられるように用意しました」としていた。
市場に流通している牛乳を「白い水」と表現した投稿に、「他の生産者の牛乳を白い水と呼ぶのは酷すぎるし、それをそのまま国民に伝えてしまう政治家も酷い」「その『白い水』は多くの国民が飲んでますよ」など、批判の声が相次いだ。
酪農に従事するユーザーからも、「私たちが一生懸命作っているのは白い水ですか... そうですか...」など落胆や怒りの声が上がった。
「畜産・牛乳等に関わられる皆様に、大変失礼申し上げました」
小宮山氏は10日、「投稿するに相応しくない言葉の引用があり、多くの皆様からご意見・ご指摘等頂いております。心より感謝申し上げます」とし、問題となった投稿を削除した。
「平素からスーパー等で購入し牛乳を頂く私ですが、思慮に欠け、皆様、殊に畜産・牛乳等に関わられる皆様に、大変失礼申し上げました。今後ともお気づきの点お寄せ頂ければ幸いです」としている。
【訂正再送申し上げます。】とした投稿では、総会での試飲の様子について以下のように説明している。
「中洞牧場の牛乳は、一般的に流通している牛乳と比べて、大幅に高価な値段で販売されていますが、今回総会には、中洞牧場の牛乳と、一般的な牛乳を飲み比べられるように用意しました。いずれも美味しく試飲いたしました」
訂正対応を行った小宮山氏だが、投稿を見た人からは「自民党が相手の時はとことんまで追い詰めるくせに自分達には甘すぎますよね」など、依然として厳しい声が寄せられている。
投稿するに相応しくない言葉の引用があり、多くの皆様からご意見・ご指摘等頂いております。心より感謝申し上げます。平素からスーパー等で購入し牛乳を頂く私ですが、思慮に欠け、皆様、殊に畜産・牛乳等に関わられる皆様に、大変失礼申し上げました。今後ともお気づきの点お寄せ頂ければ幸いです。
— 小宮山泰子 立憲民主党 (@komiyama_yasko) December 9, 2025