「彼らに関してこれ以上弊社の時間を割くことを望まなかった」
庵野氏は、「具体的には、元福島ガイナックス代表の浅尾芳宣氏や大学時代からの友人と思っていた山賀博之氏、武田康廣氏らが弊社や自分に対して行っていた様々な虚偽対応の実態、山賀社長(当時)からガイナックス社員への自身を入院中とかたる居留守指示、弊社を敵対視した文言、返済を不当に逃れるための画策等、これらを改めて知るに至り、怒りを通り越して悲しくなりました」とした上で、切実な思いをつづっている。
「彼らとは昔のような関係にはもう戻れないであろうことを改めて思い知り、心底残念に思います。先の和解に会社として応じましたのも、彼らに関してこれ以上弊社の時間を割くことを望まなかったからです」
旧経営陣をめぐる混乱のなか、「関係各社の理解を得つつ、権利や資料の散逸を防ぎ継承し、債権者へ真摯に向き合い最後まで身を尽くし、その終焉を見届けてくれたガイナックス最後の代表取締役であり、大学時代からの友人である神村靖宏社長に、感謝致します」とし、「神村、ありがとう。そして、御苦労様でした」と感謝を示した。
SNSでは、声明につづられた庵野氏の「友人」への思いに、沈痛な声が寄せられている。
「『彼らとは昔のような関係にはもう戻れないであろうことを改めて思い知り、心底残念に思います。』全体的にだが、この一文は特に辛い...」
「才能がある人をより高めようとして、会社をよりよくしていく人もいれば、それを利権ととらえて、自己欲に走ってしまう人もいる・・若いころと違って、ある程度年齢を重ねると・・辛いな。学生時代は笑いあっていた友人たちだったのに」
「旧友に騙された話でたまらへんなぁと思いつつ、それを別の旧友と協力して終わらせた事に、まだ人に絶望せずに済む部分があったので、庵野さんの心が少しは救われてたらなぁと思った」
庵野秀明による『「株式会社ガイナックス」について』
— 株式会社カラー (@khara_inc) December 11, 2025
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