「職場の忘年会」出席するのは約半数、6割が「1次会で帰る」 オフィスで開催が人気を集める事情

幹事の最大の悩みは「お店選び」

   ともあれ、忘年会の設営は幹事の腕の見せどころであり、重荷でもある。法人向けフードサービスの株式会社ノンピの調査(複数回答)によると、幹事の最大の悩みは、10人中7人にあたる71.3%が選んだ「お店選び」だ。

   この調査は2025年10月時点で役所や企業に勤める20~59歳の310人にウェブで質問したもの。ほかに苦労するのは「日程調整」(62.9%)や「参加者集め」(51.9%)などだという。

   また、「どこで開催したいか」との質問(複数回答)には、「居酒屋・レストラン・バー」が91.6%と最も多い一方で、「オフィス・拠点内」も61.9%が希望した。その理由は「店探し不要」「低予算」「移動の手間なし」などで、ノンピ社は「従来の居酒屋が1位であるものの、2位にオフィス開催が入り、新たな忘年会スタイルが支持を集めている」と述べている。

   「コスパ」や「タイパ」といった効率性を重視する世相が、ここにも映されているのかもしれない。

(ジャーナリスト 橋本聡)

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