リユース市場の拡大と店舗購入を選ぶ動き
中古品を扱うリユースショップも利用が増えている。
たとえば、セカンドストリートは国内で900店舗超を展開し、衣類だけでなく、家具や家電まで幅広い品を取り扱う。状態が良い商品を、新品より手頃な価格で買える点が大きな強みである。店頭で実際に手に取って確認できる安心感が、利用を後押ししている。米国でも店舗数と売上が伸びており、中古品を選ぶ行動が国内外で広がっている。
フリマアプリのように個人同士で取引するサービスは、便利な反面、説明と違う品が届いたり、連絡に時間がかかったりといった問題が起きることがある。こうした点を避けたいと考える人が、店舗での購入へ流れる傾向がある。
家電のように状態の差が大きい商品は、店頭で確認できるメリットは大きい。地域掲示板サービスのジモティーもリアル店舗業態「ジモティースポット」の展開を進め、ブランド品を扱うコメ兵などの専門店も成長している。
中古品を買う動きが、自然な選択肢として広がっている。中古利用が「節約のため」だけでなく、「必要なものを必要な分だけそろえる方法」として、受け入れられつつある点も、広がりを支える背景だ。