利用が増える背景と家計に生かすポイント
節約を進めるには、必要なものを決めて買う姿勢が欠かせない。消耗品や試したい商品は100円ショップが合いやすく、長く使う道具や家電は、状態を確認しながらリユース店で選ぶと無駄が出にくい。保証や返品の条件を確認することも、安心につながる。
こうした使い分けが必要になる背景には、物価が上がっても所得の伸びが追いつきにくい状況がある。日々の支出は積み重なるため、どこで価格を抑えて、どこにお金をかけるかを選ぶ力が大切になる。
買い物のたびに、細かな判断を繰り返すのは負担になりやすいが、100円ショップとリユース店をどう使い分けるかが決まっていれば、迷う時間が減り、支出のぶれも小さくなる。
FPの視点として、家計管理が続きにくい理由の多くは「判断の基準がないこと」にあるため、こうした店舗ごとの役割を決めておくことが、支出を整えるうえで、実際に効果が出やすいといえる。
【プロフィール】
石坂貴史/証券会社IFA、AFP、日本証券アナリスト協会認定 資産形成コンサルタント、マネーシップス運営代表者。「金融・経済、住まい、保険、相続、税制」のFP分野が専門。