価値観は時代とともに変わる。1980年代には「イイ男」の条件として「三高」(高学歴、高収入、高身長)がもてはやされたが、さて今は――。2025年12月12日放送の情報バラエティ番組「全力!脱力タイムズ」(フジテレビ系)は令和の「イイ男」の条件として「三低」を挙げた。「三低」とはどういう価値なのか。
芸能人という高リスクの仕事では、イイ男と見られない?
「低姿勢」(偉ぶらずに優しい)、「低依存」(家事、育児を妻にまかせきりにしない)、「低リスク」(リストラ、事故が少ない安定した職業)――。これが「三低」という価値だという。
コメンテーターとして出演した「ぼる塾」あんりさんに向けて、吉野北人さん(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)が「自分は芸能人という高リスクの仕事をしているので、さすがにいい男だとは見られないですよね?」と問いかけると、あんりさんは「そう見つめられると、いい男だと思ってしまう。目がとてもきれいなんですよ。もうダメだ」とため息。
「イイ男」の条件が変わってきた一方で、「イイ女」の条件はどうなのか。解説員で犯罪心理学者の出口保行さんは「明確な条件というものはないと思うが、イイ女としての『振る舞い』というのはあるのではないか」と話した。
それを受けて、メインキャスターのアリタ哲平(くりぃむしちゅーの有田哲平)さんが「あんりさんも相当イイ女だという...」と話すと、あんりさんも「そんな情報入ってんの?」と思わず口にした。
心中を察して、肩をトントン、「まさにイイ女」
アリタさんが「ぼる塾」メンバーの田辺智加さんの話を紹介する。田辺さんが番組スタッフからダメ出しされていっぱいいっぱいな状態になっていると、あんりさんが自分の心の状況を察して、肩をとんとたたいてくれたという。
そのエピソードが披露されると、スタジオ内から「おお~」という感動の声が。アリタさんは「まさにイイ女ですね」と言うと、あんりさんは照れながらも「あいつが単純なだけだろ!」と言って周囲の笑いをとっていた。
どんな時でもさりげない気遣いができるあんりさんの、温かい一面を垣間見た。
(ジャーナリスト 佐藤太郎)