「覚醒しすぎ」「トーンダウンするな」中国に対峙する小泉進次郎防衛相の評価分かれる 頼みのトランプ大統領は

「習近平国家主席とも良好な協力関係」

   一方で小泉防衛相はオーストラリアやイタリアの国防相、北大西洋条約機構(NATO)事務総長と意見交換。12日には米国のピート・ヘグセス国防長官と電話会談した写真を自身のX(旧Twitter)に投稿し、自らの正当性をアピールした。ヘグセス国防長官にお揃いをプレゼントしたスカジャンを画面の奥に写り込ませるという細かい設定も忘れなかった。

   だが、頼みの綱とも言える米国のドナルド・トランプ大統領の反応は薄い。ホワイトハウスの報道官は11日、日本と中国との関係について「トランプ大統領は日本との強固な同盟関係を維持しつつ、米国が中国と良好な協力関係を築く立場にあるべきだと考えている」と述べた。中国について、「トランプ大統領は習近平国家主席とも良好な協力関係を築いていて、このことは米国にとって有益だと確信している」と中立的な態度を示した。

   この動きに対し、米国外交に詳しい上智大の前嶋和弘教授は自身のX(旧Twitter)で「距離を置こうとするトランプをいかに日本側にとどめていけるか。同盟国なので、本来は全く問題にならないことにまで配慮しながら外交を急がないといけない状況に」と指摘した。

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