映像アーティストの井上涼さんが2025年12月13日、「出待ち」をめぐる自身の考えをXにつづり、ネットの注目を集めている。
「『終演後に待ってるといいことがある』というふうにしたくない」
井上涼さんは、イラストやアニメを用いた映像制作のほか、作品に合わせた音楽の作詞・作曲・歌唱を手がける映像アーティストだ。世界の「びじゅつ」を自作の歌とアニメで紹介する番組『びじゅチューン!』(NHK Eテレ)などで人気を博している。
井上さんは13日、「コンサート終演後の出待ちをしてくださっていた方々、寒いなかありがとうございました」と感謝をつづった上で、出待ちへの対応について以下のように明かした。
「しかし『終演後に待ってるといいことがある』というふうにしたくないので、写真・サインなどのファンサービス的なことは基本的にはできません」
訪れるファンに向け、「特に外は寒かったり暑かったり心配になるのでできればやめてください、お願いします」と呼びかけている。
井上さんは同日、三重県津市で開催された「びじゅチューン! コンサートin津市」に出演していた。
投稿を見た人からは、「こういうのをきちんと言えること、素晴らしいと思う。でも、本当は言われないようにファン側がきちんと守るべきなんだよね」「井上さんのこういうとこすごいなって思ってる。コスプレしてる人が偉いわけじゃないよ、みんな一緒ってファンに向かって言えるとことか」など、井上さんの姿勢を支持する声が相次いだ。
また、「推しが大切なら、こんなこと言わせてはいけないと思う。ご本人も辛いでしょう。ファンなら察して引くことも愛情だと思います」「ほんとそう。やったもん勝ちなの? って思っちゃうし。マナー良い人は出待ちなんかしない。サービスを見られる時間じゃなくて芸能人のプライベート時間。ファンサービス良い方も、嬉しい人もいるかもしれないが...出待ちが当たり前になってほしくない」など、「出待ち」をめぐるマナーや距離感について問題提起する投稿もある。
コンサート終演後の出待ちをしてくださっていた方々、寒いなかありがとうございました。しかし「終演後に待ってるといいことがある」というふうにしたくないので、写真・サインなどのファンサービス的なことは基本的にはできません。特に外は寒かったり暑かったり心配になるのでできればやめてください…
— 井上涼 INOUE Ryo (@kitsutsukijanai) December 13, 2025