日本リウマチ学会が、2026年4月に福岡市内で開催予定の学術集会を1日前倒しすると公式サイトで発表した。同じ時期に、アイドルグループ「嵐」のラストツアーなど大型コンサートが開催されるためだ。同学会は会員に対し、「苦渋の決断である」としている。ドームに嵐、マリンメッセにドリカム日本リウマチ学会は25年12月15日、第70回日本リウマチ学会総会・学術集会の会期を変更すると発表。当初26年4月23日から25日の3日間を予定していたが、4月22日から24日に変更する。その理由について、嵐が4月24日~26日にみずほPayPayドーム福岡(福岡市)で、音楽ユニット「DREAMSCOMETRUE」が4月25日~26日にマリンメッセ福岡A館(福岡市)で、それぞれ大型コンサートを開くことが理由だとしている。「本学術集会は3日間にわたり、全国より会員の皆さまを中心に7000名余りが参加する当学会の根幹事業でございますが、学会参加にあたっての宿泊・交通手段の確保が大変難しい状況に陥っております」ハイブリッド開催は4800万円費用増この状況を考慮し、ハイブリッド開催を検討したが、4800万円の追加予算が発生することも判明したという。協議を重ねた結果、会期を1日前倒してコンサートの開催期間を避けることが最善の方法だという結論に至ったという。同学会は、「会員の皆さま方におかれましては、会期4ヶ月前の変更となり、大変お手数をおかけすることも多いかと存じますが、苦渋の決断であることをご理解いただき、諸事情をご勘案の上何卒御海容賜れますと幸いに存じます」と呼びかけている。嵐のラストツアーを巡っては、北海道大学の後期日程入試にも影響を与えるのではないかと懸念する声がSNS上で相次ぎ、注目を集めていた。北大生活協同組合は11月27日、コンサート開催を受けての対策を公式サイトで発表している。
記事に戻る