おやじギャグだとシーンとするけれど 「行ってきマスオ」「お帰りんご」若者が使うダジャレは許される

冷たい文字だけの表現を柔らかくする効果

   松井さんはネオダジャレがはやる背景として、若い世代はSNSでテキストのやりとりが中心になり、文字だけだと冷たい印象になるので、表現を柔らかくしたり親密度を表したりする方法としてダジャレを使用するのではないかと分析する。

   ネオダジャレについて聞かれた弁護士の八代英輝さんは「(番組で)デーブ(スペクター)さんといた時に人生分のダジャレを聞かされて、もう拒絶反応しか出なくなった。今リハビリ中です」とげんなりした表情で話した。

   ダジャレの効果について説明しているアナウンサーにMCの恵俊彰さんが突然「い~よ、い~よ、松本」と声をかけるとアナウンサーは「松本?え?」と戸惑った様子。恵さんは「わかんないか」とつぶやきながら「い~よ、い~よ、松本い~よ(伊代)」とたたみかけ、アナウンサーも「あ、松本伊代さん」と合点がいった表情になる。

   「何かシーンとしてしまった時に世代を感じました」とおやじギャグ世代の限界を感じたようだった。

(ジャーナリスト 佐藤太郎)

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