韓国スポーツメディア「スポーツ朝鮮」が2025年12月22日、大リーグのシカゴ・ホワイトソックス入りが決まった村上宗隆内野手(25)の特集記事を組み、「契約金が暴落した」などと報じた。「8年1億8000万ドル(約283億円)を予想する報道も」米メディアによると、村上はホワイトソックスと2年総額3400万ドル(約52億7000万円)で契約した。村上は今オフ、ポスティングシステムを利用してヤクルトから大リーグ挑戦を表明。米メディアによると、複数球団による争奪戦となり、契約は5年から6年の長期で、1億ドル以上(約157億円)の大型契約が見込まれていた。大リーグ球団との交渉期間は、日本時間の23日午前7時までとなっていた。野球人気の高い韓国では、複数のメディアが村上のホワイトソックス入りを速報した。「スポーツ朝鮮」は、米メディアの予想を大きく下回る契約内容に驚きを隠さず、「怪物打者・村上宗隆、ホワイトソックス移籍、契約金283億円→52億円へ暴落」などのタイトルで記事化した。記事では「村上のポスティングが開始された直後、最高で『8年1億8000万ドル(約283億円)』を予想する報道があったが、『2年3400万ドル(約52億円)』で契約した。契約期間は4分の1に短縮され、契約金総額は18.9%に留まった。日本人の先輩である鈴木誠也(カブス)、吉田正尚(レッドソックス)よりも劣る契約内容だ。大リーグでは、日本野球への関心が高まっているが、野手については依然として信頼が持てなかった」と指摘した。「改めてイ・ジョンフの契約が驚くべきものだった」韓国メディア「OSEN」(ウェブ版)は、村上の契約と、サンフランシスコ・ジャイアンツに所属する「『韓国のイチロー』イ・ジョンフ外野手(27)の契約を比較。イは23年オフ、韓国プロ野球(KBO)リーグからポスティングシステムを利用してジャイアンツに入団した。米メディアによると、6年総額1億1300万ドル(約177億円)の大型契約だったという。記事では「改めてイ・ジョンフの契約が驚くべきものだったことが分かる」と書き出し、こう続けた。「日本人の本塁打新記録を樹立した村上宗隆は、イ・ジョンフが達成したアジア出身大リーガー野手の史上最高額契約の記録を破れなかった。村上選手の契約は、イ・ジョンフの契約と比較すると30%程度である。イ・ジョンフの6年1億1300万ドルの契約は、歴代アジア人打者としては最高額契約である」ホワイトソックスは22日、球団公式Xを更新し、村上のメッセージ動画を公開した。村上は英語であいさつし、「ムネと呼んでください。シカゴに来ることができてうれしいです」などと語った。
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