「大阪府警なのに東京弁ですね」ニセ警官からの特殊詐欺電話が変だぞ 電話の向こう側でコソコソ相談の末に

詐欺電話受けた相手がベテラン事件記者だった

   鎌田さんは様子がおかしいと思い「2課の何班ですか」とたずねた。実は鎌田さんはNHK時代に司法キャップも務め、「リクルート事件」などを取材した経験を持つベテラン事件記者だ。

   鎌田さんからたずねられた人物がしどろもどろになっているところに、鎌田さんは「大阪府警なのに東京弁ですね」とたたみかけた。すると今度は電話の向こう側で誰かと相談しているらしい。そして、いきなり電話を切られたという。自分が東京にいるのになぜ大阪府警にかけるのか怪しいと感じていたと鎌田さんは振り返った。

   コメンテーターの高橋みなみさんは「(取材経験のある)鎌田さんだからですよ、気づいたのは。私なんて『何班ですか?』なんて言えない。特殊詐欺の形がどんどん新しくなって従来の電話でのやりとりからビデオ通話やSNSなどを使ったハイブリッド型になってきている。本当に要注意だなと思います」と他人事ではないという表情だった。

(ジャーナリスト 佐藤太郎)

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