江ノ島線で窓ガラス大破、乗客「ビキッと妙な音」証言 小田急は原因調査中「外的要因を視野に」

5ミリの強化ガラス...直近の検査日&出庫前点検で異常なし

   小田急電鉄・広報部も24日に取材に応じ、経緯としては19日7時42分ごろ、小田急江ノ島線・長後駅に到着した急行列車(相模大野始発、藤沢行き10両編成)の乗客から、同駅下りホームにいた駅係員に対し「3号車の窓ガラスが割れている」と申告があり、駅係員と当該列車の乗務員が確認したところ破損を認め、発覚したと説明した。

   ケガ人は確認されていないという。この列車は長後で運転を打ち切り、相模大野の基地に回送した。その際に「朝ラッシュで運転本数が多いことから、遅延を発生させてしまいました」としている。

   発生原因は「現時点では不明です」とのこと。この車両を使い始めたのは22年4月11日。窓は厚み5ミリの「熱線吸収強化ガラス(鉄道車両用安全ガラス)」で、車両製造時から交換していないという。

   前回検査日の25年12月18日には整備士2人で車内外から目視確認したほか、当日も、5時ごろに行う出庫前の点検時に整備士による客室内の目視点検を実施したが、異常はなかったと説明。下記のようにも述べている。

「また、保有する最新型の車両(5000形)14編成全てにおいて、窓ガラスに異常が見られるなどの事象は今まで発生しておりません。これらの事から、外的要因を視野に踏切や車両に設置した防犯カメラからも破損した原因を調査しております」

   今回の事案は「本事案によりお怪我をされた方がいなかったことが何よりでございます。また、朝ラッシュ時にダイヤが乱れ申し訳ございません」と受け止めている。

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