福島県会津若松市内のガソリンスタンド「皆川商店会津神指SS」で2025年12月19日、ガソリンが混入した灯油が販売される事故が発生した。販売した16件のうち、26日午前時点で購入者1人が特定できていないという。会津若松消防本部は、混入したガソリンの濃度は約6%と見ているが、販売した灯油を全て回収するため、Xなどで協力を呼びかけている。荷降ろしの際、誤ってガソリン約300リットルを混入消防本部によると、「皆川商店会津神指SS」でタンクローリーから荷降ろしする際に、灯油の地下タンクに誤ってガソリン約300リットルを混入させた。19日、20日の2日間で16件販売されたという。発覚したのは、定休日の21日を挟んだ22日の朝だった。販売したうちの15件については購入者と連絡が付き灯油を回収したが、20日9時20分頃に「黒の乗用車で来店し灯油18L購入された方」とまだ連絡が取れていない。消防本部は、灯油に混入したガソリンの濃度は約6%とみている。ガソリンは火を近づけると引火する性質を持つが、購入者から回収した灯油を火に近づけても引火はしなかったという。一方、ガソリンを検知する検知装置にかけると、ガソリンの反応が出たとした。ガソリン混入の見分け方、分かりやすいのは「色」消防本部は、ガソリンが混入した灯油を使用することの危険性について、「石油ストーブ等で使用した場合、異常燃焼を起こして火災になる恐れが高い」と説明。使用の中止を呼びかけているという。灯油にガソリンが混入しているかどうかを見分ける方法ついて尋ねると、「1番分かりやすいのは色」と説明。「灯油自体はほぼほぼ無色透明です。ガソリンはオレンジ系というか、赤い系の色がついております」とした。今回の混入も、この色が付いていることによって気づくことができたという。一方、「一般の方がお持ちのポリタンクは、赤いポリタンクが主流だと思うので、なかなか上から見ただけでは気づきにくいと思う」とした。また、特に今回はガソリンの濃度が濃くないこともあり、見た目で気づくことは難しいのではないかとした。
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