人気刀剣育成シミュレーションゲーム「刀剣乱舞ONLINE」が2026年1月6日、公式Xアカウントを通じて【『安宅切』名前の読み方変更のご報告】を行い、ネットの注目を集めている。
「諸説ありながら様々な関係者のご意見をいただき」
「刀剣乱舞」は、実在する日本刀を「付喪神」として擬人化した「刀剣男士」(とうけんだんし)を収集・強化し、日本の歴史上の合戦場に出没する敵を討伐していく刀剣育成シミュレーションゲーム。ミュージカル、舞台、アニメ、映画、コミック、歌舞伎など、メディアミックス作品でも人気だ。
「刀剣乱舞」の公式Xは「安宅切につきまして、名前の読み方を安宅切(あたきぎり)から(あたぎぎり)へ変更することをご報告いたします」と報告した。
安宅切は、25年12月16日に開始された期間限定イベント「連隊戦」で新たに実装されたキャラクターだ。声優は手塚ヒロミチさんが務めている。
公式YouTubeチャンネルで6日に公開された動画では、シルエット画像とともに「私の名は安宅切(あたぎぎり)。そうですね、普段使いの刀です。ご用命とあらば、何なりとお申し付けください」とのセリフが読み上げられた。コメント欄によると、5日までに削除された動画では、「あたきぎり」と読まれていたという。
読み方の変更の理由については、「理由につきましては、諸説ありながら様々な関係者のご意見をいただき、この度は名前を変更をする判断に至りました」と説明。「皆様にはご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解の程、お願い申し上げます」としている。
重文所蔵の福岡市博物館「『あたき切』と書いて『あたぎぎり』と読む」
キャラクター名の「安宅切」は、室町時代に作られたとされる日本刀(打刀)の名前でもある。日本の重要文化財に指定されており、福岡市博物館(福岡市早良区)が所蔵している。
福岡市博物館の公式Xは同日、刀の柄に収まる手に持つ部分「なかご」に「あたき切」と金で彫り込まれた写真を添え「『あたき切』と書いて『あたぎぎり』と読む」と投稿した。
「前近代の文書は基本的に濁点を書きません」と説明し、「銘の由来は、官兵衛が安宅(あたぎ)河内守を打ち取ったことに拠ります。よって『あたぎ』と読みます」とした。
報告を見た人からは、「福岡市博物館の方ではあたきぎり表記やったのになぁ...と思ってたら銘切りがあたきで書物にはあたぎで書かれてるのが多い感じなのかね? なかなか難しいわね?」「正直慣れるまでは違和感あるけど、刀の名前を大事に扱おうとしてる姿勢は伝わってくる」などとする声が寄せられている。
「あたき切」と書いて「あたぎぎり」と読む
— 福岡市博物館 / Fukuoka City Museum (@fukuokaC_museum) January 6, 2026
前近代の文書は基本的に濁点を書きません。
例えば、秀吉が官兵衛に宛てた直筆の手紙では「くわんひやうへ」と書き、読みは「かんびょうえ」です。銘の由来は、官兵衛が安宅(あたぎ)河内守を打ち取ったことに拠ります。よって「あたぎ」と読みます。 pic.twitter.com/7ysYFpIexI