井上尚弥に完敗ピカソ、それでも地元メディアに「負け惜しみ」...自身の非力認めるも「顔も体も傷ひとつない」

   プロボクシングのスーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋、32)に挑戦したアラン・ピカソ(メキシコ、25)が、地元メキシコメディア「Izquierdazo」(ウェブ版)のインタビュー取材に応じ、井上戦では「無傷」だったことを主張した。

  • 井上VSピカソ(リヤドシーズンインスタグラムより)
    井上VSピカソ(リヤドシーズンインスタグラムより)
  • 井上VSピカソ(リヤドシーズンインスタグラムより)

「試合では1度も悪い状態になっていない」

   試合は25年12月27日にサウジアラビア・リヤドで行われ、王者・井上が3-0の判定勝利を収めた。

   3人のジャッジが、それぞれ120-108、119-109、117-111で井上を支持。最大12ポイント差がつく圧勝だった。

   全勝同士の一戦は、井上の圧勝が予想されていた。結果は、下馬評通り、井上がピカソを寄せ付けなかった。ピカソは、井上の強打に耐えたが、ジャッジの採点が示す通り、ポイントを奪うことすら難しい試合だった。

   「モンスター」にプロ初黒星を喫したピカソ。「Izquierdazo」の取材に対して、「この試合から多くを学べると思う」とし、次のように試合を振り返った。

   「井上は決して簡単な相手じゃない。パウンド・フォー・パウンド(階級の垣根を超えた最強ランキング)のトップクラスのひとりだ。それでも、リングの上では良い感覚を保てた。1度も悪い状態になったとは思わない。見ての通り、顔も体も傷ひとつない。体調は最高だ。井上は何度もボディーにパンチを当ててきたが、倒れそうになったりすることは1度もなかった」

   戦前、井上のKO勝利が予想されたが、結果は判定までもつれた。KOを逃した要因のひとつに、精神的な影響があったようだ。

「私のパンチは井上を十分に動揺させるほどではなかった」

   スポーツ紙によると、試合前にバンテージの巻き方を巡り、ひと騒動あったという。

   オフィシャルからクレームが入り、ピカソ陣営がこれに乗じて抗議した。しかも、本来1人しか立ち会うことができないバンテージチェックに、複数人が控室に詰めかけた。さすがの井上も通訳に「こいつら追い出してください」と怒りを示したほどだった。

   このような一連の流れをピカソが把握しているかどうかは不明だが、ピカソは「最後の数ラウンドは良い感じだった。そして、学ぶべきことは多く、努力も必要だ。井上のパンチよりも、自分のパンチの方が速く当たったと感じる瞬間やコンビネーションもあった。私が井上を殴っているシーンもいくつかあるが、あまり効かせることができなかった」とし、こう続けた。

   「今後、パンチにもっと力を入れる必要がある。私のパンチは井上に当たってはいたが、おそらく彼を十分に動揺させるほどではなかっただろう。ジムでさらに厳しいトレーニングを行い、そのパンチが確実にダメージを与えるように、もっと力を入れる必要がある」

   勝利した井上は32戦全勝(27KO)。ピカソは32勝(17KO)1敗1分け。

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