2026年が明けたばかりだが、「今年のセ・リーグで台風の目になる」とプロ野球OBや解説者から評価が高いのが中日だ。
投打とも選手層が厚くなった
このオフはメジャー通算164本塁打をマークしたミゲル・サノーを獲得。19年に自己最多の34本塁打を放つなど、長距離砲として実績十分だ。近年は故障の影響で思うような活躍できなかったが、この冬にドミニカ共和国のウインターリーグで打率.315、9本塁打、25打点とコンディションの良さをアピールしていた。
中日の得点力不足は長年の課題で、昨年もリーグトップのDeNAが510得点だったのに対し、リーグワーストの403得点に終わったため、サノーの加入は心強い。
投手陣もFAで去就が注目されていた柳裕也、松葉貴大が共に残留を決断。ドラフトでは即戦力候補の1位・中西聖輝(青学大)、2位・櫻井頼之介(東北福祉大)の両右腕の獲得に成功し、先発の層が厚くなった。
主砲の岡本和真がポスティングシステムでブルージェイズに移籍し、先発陣のコマ不足が解消されていない巨人、そして桑原将志、ジャクソン、ケイと3人の主力が去ったDeNAと比べ、中日についてスポーツ紙デスクは「戦力だけで見れば中日の方が上。優勝は厳しいかもしれないが、Aクラスに入る力を持っている」と分析する。
本拠地でホームランテラス設置、明暗どちらに出るか
明るい材料がそろうが、シビアな視点も必要だ。3年連続最下位から昨年は4位になったが、借金15は前年と同じ数字でCS進出争いに絡めなかった。
本拠地・バンテリンドームは今年からホームランテラスが設置されるため、球場が狭くなる。得点が増える可能性がある一方で、失点が膨らむリスクを背負う。新しい球場に対応する時間は必要だろう。
井上一樹監督は就任2年目を迎える。昨年は石川昂弥を開幕から4番に据えて注目されたが、今年はどのようなチームマネジメントで巻き返しを図るか。低迷期を抜け出す大事なシーズンにしたい。
(中町顕吾)