レンタルした高価なギターアンプが返却されず、そのまま盗まれて転売されていたと、福岡県内の音楽スタジオが訴えている。防犯カメラの映像などをXで公開し、情報提供を求めている。同じブランドのアンプは、福岡や大阪の他のスタジオでも、被害に遭ったとXで投稿があり、同一人物の犯行とみられている。各店では、転売先を突き止め、警察に相談している。アンプは転売され、14万円強でヤフオクに?短髪を茶色に染めた若い男が、店のレジ前で、店員とレンタルのやり取りをしている。店員が対応している間、男は、あちこちをウロウロし、落ち着かない様子だ。この防犯カメラの映像は、音楽スタジオ「サウンドブギー」が2026年1月10日、Xで投稿した。男がレンタルしたギターアンプを手に、店から出る様子の映像もアップされている。店では、英有名メーカー「マーシャル」のアンプが8日に盗まれたとして、転売先などの情報提供を求めた。その後、シリアルナンバーなどの情報を公開すると、このアンプがヤフーオークションで売られていると返信で指摘が出た。アンプは、福岡県内のリサイクル店「福岡リユースセンター」が入札にかけ、税込14万3000円の現在価格が付いていた。犯人が店にアンプを持ち込んだ可能性があるようだ。サウンドブギー側は12日、盗品に間違いないとXを更新し、落札をなんとか止めたいと呼びかけた。リサイクル店に連絡するとともに、福岡県警にも相談していることを明らかにした。同じマーシャルのアンプは、大阪市内の楽器店も9日、25年12月21日にレンタルしたところ被害に遭って転売されたと、防犯カメラの画像をXで投稿した。GPSを通じて転売先を突き止め、警察に相談しているという。また、福岡市内の別の音楽スタジオも10日、同様な被害に遭ったとXで報告し、その後に転売先を突き止めたとして、警察に相談したいと明かした。福岡県内の別のスタジオも被害に遭っていたという。今回の被害について、サウンドブギーのオーナーは1月13日、J-CASTニュースの取材に対し、当時の状況を説明した。「警察と連携しながら、対応を進めています」オーナーの説明によると、防犯カメラに映った男は、アンプを借りられるかメールで問い合わせた後、1月8日の正午ごろに「別の音楽スタジオで使うので貸してほしい」と店に来た。翌日までの貸し出しだったが、期限が来ても返却がなかった。店員が福岡市内の別のスタジオなどに聞くと、同じ男から被害に遭ったといい、盗まれた可能性が高いことが分かったという。サウンドブギーがレンタルしたアンプは、著名なミュージシャンが1980~90年代に使っていた名器とされており、復刻版は、新品で35万円前後するという。レンタルした男は、高く転売できることを知って犯行に及んだのではないかとみている。「アンプの返却が遅れているだけの可能性もあるため、本当に転売されているか自力で見つけないと警察が動いてくれそうにありません。転売先に問い合わせても、経営や個人の情報だとして、なかなか教えていただけないので、どうしたらいいのか...。犯人は、こうした法の抜け道を知って、狙ってやっているのではないかとさえ思っています」ヤフオクに出されたアンプは、入札が入らないまま、11日に終了して現在は投稿が削除されている。サウンドブギー側は13日、警察がアンプを確保したとの情報があったことをXで明らかにした。福岡リユースセンターを運営するマーケットエンタープライズ(東京都中央区)の広報担当者は13日、取材に対し、こう話した。「社内で音楽スタジオの投稿を確認して、警察と連携しながら、対応を進めています。アンプがスタジオのものか、売れてしまったのかについては、捜査に関わる情報ですので、詳細についてはお答えできません」サウンドブギー側が相談しているとした福岡県警の福岡南署は同日、「公表していない事案については、お答えできることはありません」と取材に答えた。(J-CASTニュース編集部 野口博之)
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