プロ野球DeNAの元ヘッドコーチで野球解説者の高木豊氏が、2026年1月21日にユーチューブを更新し、クライマックスシリーズ(CS)の開催方式変更について、「下剋上をなくしたいならやらないほうがいい」との見解を示した。
「CSは収益と注目度が大きいが、やっている選手は大変」
プロ野球の12球団監督会議が20日に行われ、CS開催方式の変更について報告された。
スポーツ紙によると、CSに進出した勝率5割未満のチームは、ファーストステージで対戦相手より1勝多く勝たないと次に進めないというものと、2位に大差をつけてリーグ優勝したチームには、ファイナルステージで「2勝」のアドバンテージを付与する案が出たようだ。
この日は最終合意に至らず、結論は持ち越しとなったという。
動画では、CS改革案の内容を伝えた上で、高木氏が自身の見解を示した。
高木氏は「下剋上をなくしたいのなら(CSを)やらない方がいい」と切り出し、次のように持論を展開した。
「CSは収益と注目度が大きい。やっている選手は大変だと思う。そのために長いシーズンを戦い、調整して5割にいかなかったら3勝しないといけない。それだったら『結構です』と言って断ればいいのに。(自分は)もともとクライマックスシリーズに反対なほうだから。ただ、興行としてプロ野球が成立していく。WBCとかオリンピックとか、いろいろなところで経費を使う。そのお金を捻出していかなくてはいけない。だから、プロ野球全体が協力しながら、このようにクライマックスをする。これはしかたがない」
そして、こう続けた。
「カップ戦で日本一を狙うような大会を別に作ればいい」
「ただ、ルール上、下剋上をなくすためにこういうルールにするとか、10ゲーム以上なら2勝のアドバンテージとか。そうなると全く別のステージになる。別の戦い方になる。勝負事は昔、『正々堂々とやります』みたいな選手宣誓があったが、そういうものが成立しない」
クライマックスシリーズは、セ・パ両リーグのリーグ戦で上位3位に入ったチームが、日本シリーズ進出をかけて争うもので、07年から採用された。
リーグ2位と3位のチームが、ファーストステージ(3試合制)を行い、勝ち抜いたチームが、リーグ優勝チームとファイナルステージ(6試合制)で対戦する。リーグ優勝チームには、1勝のアドバンテージが付与される。
高木氏は現行のCSについて「ハンデのある野球なんかないだろ」と指摘し、こう提言した。
「最初からカップ戦で日本一を狙うような大会を別に作ればいいじゃないかと思う。(リーグ戦は)そのための順位付けというか。それでいいと思う。そんなにやりたいのだったら、収益がほしいなら、去年の場合は、(リーグ優勝をした)阪神とソフトバンクを(日本シリーズで)戦わせればいい。それとは別にカップ戦をやればいい」
25年シーズンは、リーグ戦を制した阪神とソフトバンクが、それぞれCSを突破した。日本シリーズでは、ソフトバンクが通算4勝1敗で阪神を退け、日本一に輝いた。