「ヤングケアラーなのでは」探偵!ナイトスクープの放送内容が物議 朝日放送は異例の声明、見逃し配信ストップ

「誹謗中傷が広がっている状況を重く受け止め」

   同番組を制作した朝日放送テレビは1月25日、SNS上での広がる取材対象者や家族への誹謗中傷に対し、「重く受け止める」との声明を公式ウェブサイトで公表した。

「取材対象者やご家族に対して、SNS等で強い批判や誹謗中傷が広がっている状況を重く受け止めています。取材対象者やご家族への誹謗中傷、詮索や接触は厳にお止めいただくようお願い申し上げます」

   そして、「ヤングケアラーは重要な社会的課題として強く認識しております。一方、家族の事情や日常のあり方は多様であると考えています」との見解を示した。番組で取り上げた家族については、

「このご家族では父親が家事・育児を担当されており、長男がそれを手伝っておられます」

とした。

   番組制作に対しては、「取材趣旨の説明と同意確認を行い、関係者の尊厳・プライバシーに配慮して編集・放送しました」というが「結果として取材対象者個人に対する強い批判や誹謗中傷が広がっている状況を重く受け止めています」と繰り返した。

   そして「今後も取材対象者をはじめ、番組に関わる皆様の安全と尊厳を守ることを第一に番組作りを続けてまいります」とつづっている。

   この事態を受けて、TVerでの見逃し配信は停止となり、「配信中のエピソードはありません」との表記に切り替わった。

   ヤングケアラーは、大人に代わって家族の世話や家事を担う子ども・若者のことを指す。一般に多いのは、食事の準備や掃除、洗濯といった家事、見守り、きょうだいの世話、目の離せない家族の励ましなどの感情面のサポートなどとされている。ヤングケアラーになると、子ども自身がやりたいことができないなど、学業や友人関係などに影響が出てしまうこともある。

   厚生労働省が2020年度、21年度に調査した実態調査では、今回の依頼者と同じ小学6年生で世話をしている家族が「いる」と回答したのは6.5%。そのうち、世話をしている児童に頻度を尋ねたところ、小学6年生では半数以上が「ほぼ毎日」世話をしていると答えていた。

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