静岡県警のSNSで閉山中の富士山に登り、途中で動けなくなった中国籍の男性を救助する山岳遭難救助隊の映像が流れた。2026年1月27日放送の情報番組「サン!シャイン」(フジテレビ系)は相次ぐ閉山中の富士山登山の現状を特集したが、実効的な対策が必要だという。神社の私有地なので、すべて規制するのは難しいゲストの日本山岳ガイド協会理事長の武川俊二さんによると、冬季の富士山の通行禁止について「5合目から8合目の登山道は県道扱いで県が行政指導で通行禁止にすればそこを通ると違反になる。ただ、8合目からは私有地になっていて富士山本宮浅間大社が所有するものですべて規制するのは難しい」と話した。昨年4月に防災ヘリで救助された中国人男性が4日後に置き忘れた携帯電話をとりに富士山に戻り再びヘリで救助された騒ぎがあった。最近は中国のSNSで冬季閉山中の富士登山に関する情報が多く見られ、中には強行登山のレクチャー動画もあるという。武川さんは「訪日外国人は冬の富士山の怖さを知らずに登山をしている」と警告を鳴らす。救助に「個人負担なし」という現状が問題武川さんは「実際に富士山に行ってみると、『行けそうじゃん』と何となく手が届く感じに見える。以前、エベレスト登山をする外国人登山家がどうしても富士山に登りたいというので5合目まで案内した。彼らは上を見て『あ、デンジャー(危険)、無理、帰ろう』と。ひとめ見て富士山が簡単に登れる山じゃないということが、彼らのように過酷な登山をやっているからこそわかる。テカテカ光っていて竜巻のような塊がたくさん渦巻いている。風が強いということがすぐわかる」と話し、冬の富士山がどれだけ危険か周知を徹底する必要があると説く。そして「個人負担なし」という現状が問題視されていることを紹介。須藤秀忠・富士宮市長が無謀な富士山登山による遭難救助費用は当事者の自己負担とすることを提案している。MCの谷原章介さんも「登山計画書も出さずに勝手に登っていってしまう(登山者を)取り締まる法がないのが問題。どこかで線をしっかりと引き、罰則を設けて罰金をとるなり登山計画書を出さなかった場合は救助費用を請求するといった方向に進んでいくことが実効的ではないか」とコメントした。(ジャーナリスト佐藤太郎)
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