救助に「個人負担なし」という現状が問題
武川さんは「実際に富士山に行ってみると、『行けそうじゃん』と何となく手が届く感じに見える。以前、エベレスト登山をする外国人登山家がどうしても富士山に登りたいというので5合目まで案内した。彼らは上を見て『あ、デンジャー(危険)、無理、帰ろう』と。ひとめ見て富士山が簡単に登れる山じゃないということが、彼らのように過酷な登山をやっているからこそわかる。テカテカ光っていて竜巻のような塊がたくさん渦巻いている。風が強いということがすぐわかる」と話し、冬の富士山がどれだけ危険か周知を徹底する必要があると説く。
そして「個人負担なし」という現状が問題視されていることを紹介。須藤秀忠・富士宮市長が無謀な富士山登山による遭難救助費用は当事者の自己負担とすることを提案している。MCの谷原章介さんも「登山計画書も出さずに勝手に登っていってしまう(登山者を)取り締まる法がないのが問題。どこかで線をしっかりと引き、罰則を設けて罰金をとるなり登山計画書を出さなかった場合は救助費用を請求するといった方向に進んでいくことが実効的ではないか」とコメントした。
(ジャーナリスト 佐藤太郎)