2026年2月4日放送の情報番組「サン!シャイン」(フジテレビ系)は、スキー場で相次ぐ事故をとりあげ、とくに外国人の救出にかかる費用の負担について意見が出た。
日本では誰かが助けてくれるという安心感がある
番組は1月23日に北海道旭川市の雪山で遭難した中国人男性を救出した北海道県警の映像を流す。この男性はスキー場のコース外に出てしまい道に迷い、自ら110番通報した。2月1日には長野県の黒姫山で神奈川県在住の男性がバックカントリーでスノーボードをしていて木に衝突、行動不能になり、翌日救助されたことも報じた。
この時期はスノースポーツでの事故や遭難が多発、とくに訪日外国人の事故が多いという。どのような背景があるのか。トリノ五輪に出場した元スノーボード日本代表の成田童夢さんは「日本では誰かが助けてくれるという安心感があり、その考えに頼り切りになってしまっている」と話す。
MCの谷原章介さんは「スキー場はちゃんと整備されているから安全な環境と思いがちだが、やはり自然の中なので何が起きるかわからない」と話す。
事故の多くが「コース外滑走」で起きているが、成田さんによると「コース外滑走」に関して日本と海外ではとらえ方が違うという。日本は「原則禁止」で、ロープを張るなどして注意喚起している。海外は「自己判断」。コース外にはドクロマークなどで注意するが上級者が覚悟の上ですべるもので、罰則は原則なし。
海外の山は横に広く起伏が少ない、日本はとんがった山の間が谷
谷原さんは「コース外滑走とバックカントリーは違うのかなと思っていたけど、コースからいきなりバックカントリーに行くような文化が海外にはあるのですか」と聞く。成田さんは、
「バックカントリーというもの自体がコース外滑走のすべてを指します。バックカントリーと言うと、スキー板をかついで山を登ってから滑るというイメージがあるが、スキー場の管理区以外をすべるのもバックカントリーです」
と説明した。
事故が多い理由の一つとして、日本と海外の山に違いがある。成田さんは「海外の山は横に広く起伏が少ない。日本はとんがった山がたくさんあり、その間が谷になっておりそこで遭難してしまう」。
肝心の救助費用については、警察や消防など公的な救助活動は基本的に無料、民間やスキー場による救助は数百万円単位の費用を負担する可能性もある。成田さんは「現在の(ルールでは)救助はほとんど無料になってしまう。自らの意思で滑って救助された場合は全額自己負担にするべきだと思う」と話した。
禁止されている冬の富士登山でも救助費用は問題となっているが、同じ問題がスキー場でも起きている。
(ジャーナリスト 佐藤太郎)