2026年2月15日の情報番組「日曜報道 THE PRIME」(フジテレビ系)はミラノ・コルティナ冬季五輪でウクライナ代表の選手がオリンピックの精神に反するとして失格になった話題を取り上げた。この国際オリンピック委員会(IOC)の判断をどう考えるか。
「五輪の根幹は、選手が競技に集中できる平等の場を守ること」
失格になったのは男子スケルトンのヘラスケビッチ選手。ヘラスケビッチ選手は、ロシア侵攻によって犠牲になった選手の姿を描いたヘルメットを着用して競技に臨もうとしていた。IOCは「紛争で命を失った友人を追悼したいという思いは十分理解している」として、ミックスゾーンやSNS、黒い腕章の着用などでの追悼を認める妥協案を提案したが選手はそれを拒否、失格になってしまった。
この問題について、スポーツ人類学が専門の環太平洋大学教授の真田久さんは「五輪の根幹は、選手が競技に集中できる平等の場を守ることにある。本人は追悼という人道的な目的としているが政治的アピールに近いものになっている。競技の公平性を担保するルールに照らせば今回の失格は妥当である」とコメントした。 レギュラーコメンテーターの橋下徹さんも「僕も同じく妥当と考えます。ただ、もう少し選手の主張の場を広めていくべきだと思う」と語った。
「開幕式、表彰式、閉幕式など」では政治的主張「どんどんやるべき」
オリンピックでの政治的アピールの問題については1968年のメキシコ五輪でもアメリカの選手が表彰台で黒人差別への抗議の意を表し、代表チームを除名されている。2021年の東京五輪では政治的表現を一部容認する動きとして、サッカー女子予選リーグでイギリスと日本の選手が試合前に片膝をつくポーズで人種差別への抗議を示した。
橋下さんは「オリンピックの祭典というものを抽象的に威厳や尊厳を守っていきましょうということになれば、政治的な主張はダメだということになる。でもそれは(高市政権が進めようとしている)国旗損壊罪と同じように、抽象的な国家を守ろうということだったらそういう考え方になるが、(今回のヘルメット問題で)具体的な不利益、デメリットは何かと考えると、競技中に政治的主張をやるとプレーに集中できないじゃないですか。なので、それはやめましょうと。ただ、競技外の開幕式、表彰式、閉幕式などでは、個人の政治的な主張はどんどんやるべきだと思う。特定の個人や国家を侮辱することはダメだが、今回のヘルメットに関しては侮辱にならないと思う」と語った。
キャスターの松山俊行さんは「(ヘルメット問題が)ある程度どこかの国を連想されるという意味ではオリンピック側も難しい判断があったのでしょう」と今回の判断について理解を示した。
(ジャーナリスト 佐藤太郎)
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