5年目突入ウクライナ侵攻の今後、「ハイブリッド型第三次世界大戦」への確率は20%、専門家が警鐘

   ロシアのウクライナ侵攻は5年目に入った。この不毛な戦争が「第三次世界大戦」に発展するのか。2026年2月24日の情報番組「報道1930」(BS-TBS)は、ウクライナ侵攻の今後について欧州シンクタンクの資料を紹介した。

  • ロシアのウクライナ侵攻は5年目に入った
    ロシアのウクライナ侵攻は5年目に入った
  • ウラジーミル・プーチン大統領(ロシア大統領府ウェブサイトより)
    ウラジーミル・プーチン大統領(ロシア大統領府ウェブサイトより)
  • ロシアのウクライナ侵攻は5年目に入った
  • ウラジーミル・プーチン大統領(ロシア大統領府ウェブサイトより)

「西側の国はハイブリッド戦争に対してどう対処するかという明確な戦略がない」

   ウクライナ戦争の今後のシナリオとしてMCの松原耕二さんが昨年6月に発表された欧州スロバキアにあるシンクタンクGLOBSECの資料を提示する。消耗戦や停戦、ロシアが前線突破などそれぞれ起こりうる確率とともに7つのパターンが書かれている。

   英王立防衛安全保障研究所日本特別代表の秋元千明さんは「ハイブリッド型第三次世界大戦 他地域に拡大」(20%)に注目する。

   ハイブリッド型とは軍事力とサイバー攻撃などの非軍事力を組み合わせた戦略のこと。「消耗戦が続くのは避けられない。そのなかでロシア側の武器が枯渇してきて、そこにハイブリッド戦というのが出てくる」という。

   「情報を使って様々な形で選挙に介入したり、最近よく聞くようにルーマニアの軍事工場が爆発されたりとか、ドローンを西側諸国の上空に飛ばしたりとかが活発になってきてハイブリッド型の世界大戦というのがおそらく起きてくるのではないか」と予想する。

   そして秋元さんは問題点を挙げる。「西側の国はハイブリッド戦争に対してどう対処するかという明確な戦略がない。ここのレッドラインを超えたら我々は対抗するという軸を打ち出してこなかった。たぶんロシアがやったんだろうということで済ませてきて、対処作戦をこれまでしてこなかった。ハイブリッド戦争の拡大は今後の世界の安全にとってやっかいなテーマになる」と警鐘を鳴らした。

(ジャーナリスト 佐藤太郎)

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