高橋洋一の霞ヶ関ウォッチ 高市首相「カタログギフト」問題、野党が国会で突っ込めば「ブーメラン」リスク大

国会で突っ込むと地方議員等の慣行にも波及?

   高市首相の場合、カタログギフトなので、石破前首相の「商品券」とは違い、政治資金規正法上の問題はないだろう。しかも、3万円なので、社会的な儀礼の範囲内だろう。この意味で、石破前首相の10万円商品券より違法性はまずない。当選祝いの5万円の胡蝶蘭贈呈というのはよく知られた社会的な儀礼だが、あまり目くじらを立てると、そうした業者が成り立たなくなるという不安も聞く。

   こうした案件に、野党が国会で突っ込めば、野党でも地方議員等の間では慣行が残っているので、ブーメランになる可能性が高い。しかも、社会的な儀礼とは単純な数値化も難しく、泥沼化するかもしれない。

   国会議員が捜査機関の代わりをできるはずなく、国会審議時間をいたずらに浪費するだろう。結局、これで予算年度内成立は遠のいたとしたら、内閣不信任案も出せない野党として、悪い意味での存在感しか出ないだろう。

   こうした案件は捜査機関に任せればよく、国会では予算案などに専念したらどうか。


++高橋洋一プロフィール
高橋洋一(たかはしよういち)元内閣官房参与、元内閣参事官、現「政策工房」会長 1955年生まれ。80年に大蔵省に入省、2006年からは内閣参事官も務めた。07年、いわゆる「埋蔵金」を指摘し注目された。08年に退官。10年から嘉悦大学教授。20年から内閣官房参与(経済・財政政策担当)。21年に辞職。著書に「さらば財務省!」(講談社)、「国民はこうして騙される」(徳間書店)、「マスコミと官僚の『無知』と『悪意』」(産経新聞出版)など。

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