子ザル「パンチ」話題沸騰で思い出されるチンパンジー「パンくん」 なぜパンチは群れに戻るべきなのか...抱えるリスクから読み解く

長い寿命を生きる上で「何が幸せなんだろうということを1度考えて」

   市川市動植物園は22日、パンチの様子について「2頭のサルに念入りに毛づくろいされるなど、群れに着実になじんできています」と投稿。その後も、他の子ザルと遊ぶ様子を伝えている。

   関澤助教も、他の子ザルもトライエンドエラーでコミュニケーションを学んでいくものだとし、パンチについて「発達としては正常」との見方を示す。

   園が行う人工保育の子ザルを群れに戻す取り組みについて、「最初はうまくいかないことも多いので、それに対してかわいそうだなと思うのは、人として当たり前のことだと思います」としつつ、「霊長類は寿命が長いものが多いので、長く生きていく上で、その子にとって何が幸せなんだろうということを1度考えてほしい」と訴えた。

   また関澤助教は、ニホンザルを群れに戻す取り組みの例は少ないものの、市川市動植物園は09年にパンチと同じく人工保育で育った子ザル「オトメ」を群れに戻すことに成功した経験も持っていることにも言及。なお、園の公式Xは、オトメは4度出産し、全て自ら育児をしたことも伝えている。

   関澤助教はパンチの話題を機に、

「パンチくんだけじゃなくて、群れの中にいるいろいろな個体にぜひ目を向けてほしいなと思っています」
「ぜひニホンザルに目を向けて、どういう生き物なんだろうということを知ってもらえたら嬉しい」

と述べた。

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