母ザルに飼育放棄され、オランウータンのぬいぐるみをママ代わりに、一人で健気に生きる千葉・市川市動植物園の子ザル「パンチくん」をダシに使って、偽アカウントで寄付金をだまし取る詐欺が横行している。「THE TIME,」(TBS系)が2026年3月9日の放送で直撃すると、飼育員のふりをして、「詐欺に騙されないように」などとぬけぬけと言うではないか......。
決済サービスのサイトに誘導して寄付金を求める
詐欺の手口はこうだ。検索サイトで「パンチくん」と打つと、いくつもの投稿を読むことができ、なかに「市川動植物園で献身的に飼育員を目指しています」というのがあったりする。ところが、これがまったくの偽アカウントなのだ。
そのプロフィール欄のリンクを開くと、「パンチの家に寄付を」「パンチの明るい未来に協力を」と呼びかけがあり、決済サービスのサイトに誘導されて、寄付金を求めてくる。もちろん、寄付しても園には届かない。
偽物がぬけぬけと「私の名前をかたる偽者がほかにもいるため」
市川市は「市の職員(飼育員)が私的なアカウントを作成し、寄付や署名といったことをするということは絶対に行っておりません。言語道断」と怒る。
「THE TIME,」のディレクターが偽アカウントにアクセスして、「園は寄付を募ったりしていないが」と尋ねた。すると、ぬけぬけとこんな答えが返ってきたという。
「親愛なる友人よ。寄付情報は動物園から直接提供されており、目標金額は3万5000ドルです。飼育員として、私の名前をかたる偽者がほかにもいるため、ご注意ください」
パンチくんの世界にもいじめや意地悪があるようだけど、詐欺はない。人間には薄汚い奴がいるものだ。
(シニアエディター 関口一喜)