明治時代の建築を展示している「博物館 明治村」(愛知県犬山市)で、人気アニメ「鬼滅の刃」とのコラボイベントが始まったが、多量のスタンプラリー用台紙を買って景品と交換する人がいて不快だったと、X上で訴えがあった。
中国人とみられる外国人が100枚以上を交換していたといい、転売目的とみられている。イベントを主催した明治村は、取材に対し、「想定を上回る購入があって欠品してしまい、お客様には申し訳なく思っています。現在は、転売防止策を協議しています」と答えた。
「非常に不快」「枚数制限した方がいいよ...」
スタンプを押した台紙を景品と交換する受付場所では、机の上に大量の台紙が置かれ、女性スタッフが対応に追われている。受付前には、男性ら2人が交換を待っている様子だ。
この写真は、鬼滅ファンの「ありりんご」さん(@weedgenkaiotaku)が2026年3月8日、Xで投稿した。
コラボイベントは、「鬼滅の刃×博物館 明治村 明治村特別任務録」の名で、7日から5月31日までの日程で始まった。スタンプラリーは、500円の参加料で台紙をもらってスタンプを押していくもので、クリアすれば景品として鬼滅デザインのカード5枚セットがもらえる。
2日目の8日日曜日は、鬼滅人気で開館時に200人ぐらいの列ができていたと動画投稿があった。多量のスタンプラリー台紙を持ち歩く人がいたとXで写真が別に投稿され、翌9日昼過ぎには台紙が売れ切れたとの情報も出ていた。
ありりんごさんの投稿によると、男性らの景品交換には、かなりの時間がかかっており、手にまだ100枚ぐらい持っていたという。ありりんごさんは、「非常に不快」だと切り出し、「枚数制限した方がいいよ... 特典もそんな数ある訳じゃないと思うし」と明治村に注文を付けた。
この投稿は、大きな関心を集め、写真が拡散している。ありりんごさんは、X上の質問にも応じて、「中国の人が100枚単位で買ってて、見てても不快だった」と報告した。この状況を改善してもらおうと、明治村に問い合わせていることも明らかにした。
ありりんごさんは11日、J-CASTニュースの取材に応じ、当時の状況を明かした。
「鬼滅オタクはマナーがないと思われてしまうのも悲しい」
景品交換では、中国人とみられる男女2人組がそれぞれ100枚ずつぐらい台紙を持っており、鬼滅グッズなどを身に着けておらず転売目的と思ったという。
コラボイベントでは、スタンプラリー以外にもグッズ販売も行っている。グッズについては、3月7、8日の土日は、事前の入店抽選制を導入し、1商品5個までなどと購入制限も設けた。しかし、ありりんごさんは、グッズ販売についても苦言を呈した。
「この2日間は日割りで在庫が用意されているかと思いきや、初日で完売したものについては、2日目に入荷されず最初の2日間を抽選にした意味が分からなかったです。グッズに関して個数制限ありましたが、1人5個までなど正直多すぎると思いました」
スタンプラリーについても「初めから制限を付けるべきだった」と指摘し、「見てても不愉快ですし、転売ヤーのせいでまとめて鬼滅オタクはマナーがないと思われてしまうのも悲しいです。明治村にはぜひ改善していただきたいです」と訴えている。
こうした状況を受け、明治村は8日、「ご来村・ご入場時のお願い」と題して、転売目的で商品を購入することは禁止するなどと公式Xで告げた。また、正門では1列に整列することを呼びかけ、村内で走ったり周辺道路に駐停車したりすることも禁止するとした。
スタンプラリーについては、10日になって、「欠品のお知らせ」を公式サイトに出し、「この度はお客様にはご迷惑をおかけいたしますこと、深くお詫び申し上げます」と謝罪した。再度の用意ができ次第、公式サイトなどで告知するとしている。
コラボ商品の在庫状況も、公式Xで日ごとに公表しているが、9日の営業終了時点では、在庫がなかったり残りわずかになったりする商品が多数に上った。
再度用意するときには、枚数制限も検討
メルカリなどのフリマサイトでは、明治村で入手したとする鬼滅デザインのカードセットなどが数千円などの値で出回っており、一部で転売が行われているのは事実のようだ。
明治村の広報担当者は3月11日、取材に対し、100枚などと大量の台紙購入者がいたことを認めて、こう話した。
「そのような買い方をされる方が、初日からいました。中国の方が多いという声も確認しています。これまでスタンプラリーの購入制限をしたことがなく、今回もしませんでしたが、想定を上回る購入がありました。転売目的と受け止めており、このような事態をどう防ぐか協議して検討しています」
スタンプラリーの台紙は、9日昼過ぎには欠品したとし、再度用意するときには、枚数制限も検討していることを明らかにした。
「再開時期は未定ですが、なるべく早くと考えています。コラボグッズは、初日から売れ切れが出ており、お客様には申し訳なく思っています。早くご購入できるよう再入荷を進めており、5点などとした購入制限についても、どうするか検討しています」
(J-CASTニュース編集部 野口博之)