コミュニケーションアプリ「LINE」は2026年3月10日、東日本大震災発生15年を前に、安否確認機能の体験版を1日限定で公開した。防災意識を高めることを目的としたものだったが、なかにはうその被害状況やふざけたメッセージを公開する人もいたようだ。
LINEを運営するLINEヤフーは、「本来の目的に沿ったご利用をお願いしたいと考えます」と呼びかけた。
「体験版とはいえ、ふざけるやつどうなん?」
LINEの安否確認機能は、公式サイトによると、震度6以上などの大規模な災害が起きた際に、LINE上に表示される。友達登録している人への自身の安否の公開や、友達の安否の確認ができる機能だ。
自身の安否は、「無事」「被害あり」から選択して登録する。自身で入力、または「避難所にいます」などの定型文から選択して、より詳細な被害状況を伝えるための短いメッセージも登録できる。
防災に関連する日やその前後などに期間限定の体験版が公開されることがあり、3月10日も体験版がLINE上に表示されていた。
しかしなかには、被害状況とは関係のないメッセージやふざけたメッセージ、明らかにうそだとわかるような被害状況を登録している人もいたようだ。Xでは、自身がこうしたメッセージを登録したといった声や、友人・知人が発信しているのを見たといった声が寄せられている。
こうした人に対し、「体験版とはいえ、ふざけるやつどうなん?」「冗談でも被害ありにするやつモヤってするな」など、批判的な声も寄せられている。
こうした使い方を、LINEヤフーはどのように受け止めているのだろうか。
LINEヤフー「色々なご意見や反響があることは認識」
LINEヤフーの広報担当者は11日、J-CASTニュースの取材に、体験版公開の目的について、
「災害発生時に迷わず活用していただけるよう、平時から機能を知っていただくことで防災意識を高め、いざというときの円滑な安否確認につなげることを目的に実施いたしました」
と説明。ふざけたメッセージやうその被害状況などを登録する人がいることについては、「色々なご意見や反響があることは認識しております」としたうえで、
「『LINE安否確認』は、災害時に大切な人の状況を迅速に確認するための機能として提供しておりますため、本来の目的に沿ったご利用をお願いしたいと考えます」
と、呼びかけた。
今回のような本来の目的から外れた利用への対策について尋ねると、「本来の目的に沿った形でご利用いただけるよう、告知や案内をしてまいります」と回答した。