山本章一「堕天作戦」、休載理由「体調不良」は事実?連載終了が遅かった理由は? 数々の疑問に小学館の回答は

   小学館「マンガワン」編集部と漫画家・山本章一氏をめぐる問題で、SNSでは山本氏の漫画「堕天作戦」の休載理由や連載終了までの経緯に疑問の声が出ている。例えば小学館は20年2月の山本氏の逮捕を把握後、社として「連載中止を指示」したとしているが、作品公式Xでは、同時期に「体調不良のため」として休載しており、連載が終了したのは22年10月だ。

   この休載理由や、連載終了まで時間がかかった経緯について、小学館に取材した。

  • 「堕天作戦」公式X(@datensakusen)より
    「堕天作戦」公式X(@datensakusen)より
  • 体調不良による休載を伝えている。「堕天作戦」公式X(@datensakusen)より
    体調不良による休載を伝えている。「堕天作戦」公式X(@datensakusen)より
  • 連載再開を「吉報!」と報告。「堕天作戦」公式X(@datensakusen)より
    連載再開を「吉報!」と報告。「堕天作戦」公式X(@datensakusen)より
  • 小学館公式サイトより
    小学館公式サイトより
  • 「堕天作戦」公式X(@datensakusen)より
  • 体調不良による休載を伝えている。「堕天作戦」公式X(@datensakusen)より
  • 連載再開を「吉報!」と報告。「堕天作戦」公式X(@datensakusen)より
  • 小学館公式サイトより

逮捕から連載終了まで2年以上、「現在も継続中の私的なトラブル」と説明

   山本氏は20年2月に、児童買春・児童ポルノ禁止法違反(製造)容疑で逮捕された。

   小学館は3月4日の発表で、「その事実を把握した時点で、会社として連載中止を指示しました」としている。把握した具体的な時期について、小学館広報室は3月5日のJ-CASTニュースの取材に、「はっきりとした日付は調査中」だとしつつも、21年に担当編集者から法務部に、山本氏と被害女性との和解協議に関して相談があった前であることは確実だとした。

   一方、「堕天作戦」公式Xを確認すると、20年2月1日に、5日更新予定だった話を「山本章一先生の体調不良により、急遽休載とさせていただきました」と報告。その後、2月28日に「吉報!」として、「3/4(水)より連載を再開いたします!」と伝えている。

   連載再開を知らせる投稿の次の投稿の日付は、2年以上が経過した22年10月1日になっている(26年3月17日時点)。この投稿では、10月末に「山本章一先生のご都合により」連載を終了すると報告している。11月1日には、山本氏からのコメントとして、連載終了は「現在も継続中の私的なトラブルによるもので、健康面の問題や編集部との関係によるものではございません」と説明していた。

   休載が発表された20年2月は山本氏の逮捕時期と重なるため、Xでは休載理由を「体調不良」と説明したことに疑問の声が寄せられている。

「第三者委員会の調査対象になると思われます」連呼

   小学館広報室は3月13日、20年2月の休載は山本氏の逮捕を受けての対応で間違いないかとのJ-CASTニュースの質問に、「そのように認識しております」と回答した。

   しかし、その後改めて、休載の理由として山本氏の「体調不良」は事実ではなく、実際には山本氏の逮捕を受けての休載だったことに間違いないかと尋ねると、小学館広報室は「これから組成される第三者委員会の調査対象になると思われますので、回答は控えさせていただきます」とした。

   20年2月28日に発表した連載再開を判断したのは会社と編集部のどちらなのか、なぜ連載再開を判断したのかについても尋ねたが、「連載の再開を告知しましたが、実際には再開していないと認識していますが、こちらも第三者委員会の調査対象になると思われます」とした。

   また、休載から連載終了まで2年以上空いている理由についても、「これから組成される第三者委員会の調査対象になると思われますので、回答は控えさせていただきます」とした。

   なお、J-CASTニュースが5日に電話で取材した際には、小学館広報室の担当者は、「休載が続いていましたが、連載終了について正式に決まったのは22年になります」「『連載中止』という指示をしておりますので、そのままの状態が続いていた」と説明していた。

   マンガワン編集部をめぐっては、22年に山本氏を「一路一」とペンネームを変え、漫画「常人仮面」の原作者として起用したことなどが問題視されている。また、20年8月に強制わいせつ容疑で逮捕・起訴され、有罪判決(懲役1年6か月、執行猶予3年)を受けた漫画「アクタージュ act-age」(集英社)の原作者・マツキタツヤ氏も、「八ツ波樹」とペンネームを変えて漫画「星霜の心理士」の原作者として起用したことも公表。第三者委員会を設置して調査するとしている。

   また、山本氏をめぐっては、被害者が損害賠償を求めて起こした民事裁判で、札幌地裁から1100万円の支払いを命じられ、原告・被告双方が控訴したことが報じられている。

姉妹サイト