イラン情勢は混迷の度を深めるなか、2026年3月19日放送の「大下容子ワイド!スクランブル」(テレビ朝日系)で、ジャーナリストの柳澤秀夫さんはイラン情勢をめぐってアメリカとイスラエルの思惑のずれが生じ始めていると指摘した。根拠は2つあるという。イスラエルがやっている攻撃をトランプ大統領は望んでいるのか?1つはイランの外交・安全保障政策を統括する国家安全保障最高評議会のラリジャニ事務局長がイスラエル軍によって殺害されたこと。ハメネイ師の最側近と言われる人物で西側諸国と意思疎通を図る能力があったとされる。ラリジャニ氏殺害によってより過激な思想を持つ革命防衛隊指揮官らが台頭してくる可能性があることを番組が紹介した。柳澤さんは「イスラエルからみると、いくら時間がかかってもあくまでもイランの体制転換をはかり、自国にとって脅威にならない状況に追い込みたいというのがネタニヤフ首相の思惑だと思う。ネタニヤフ首相は停戦や話し合いを望んでおらず、あとは野となれ山となれという、イランがどうなっても構わないという考えだ。アメリカも体制転換を望んでいるが、できるだけ深入りせずに手を引きたいと思っている。とすれば、イスラエルがやっている攻撃が果たしてトランプ大統領が望んでいるものなのか。今後アメリカとイスラエルの間に思惑のズレが出てくると思う」と指摘した。テロ対策のトップ、MAGA派のケント氏が辞任、その影響2つ目が、そんななかアメリカのテロ対策のトップ、ジョー・ケント氏がイラン攻撃を支持できないとして辞任を表明したことだ。ケント氏はトランプ大統領の支持勢力である「MAGA」派の1人とされている。柳澤さんは「トランプ大統領にしてみると、秋の中間選挙に向けて自分の支持基盤を固めるためにはMAGA派を固めなければいけない。MAGA派は海外に関与してほしくないと思っている。しかし、イスラエルとほとんど立場が同じと言われているアメリカ国内のキリスト教福音派がロビー活動をしてトランプ大統領に働きかけてくる。今後トランプ大統領がどっちを味方につけた方が選挙に有利になるか考えざるをえない。明らかにアメリカとイスラエルの思惑は違います」と話した。(ジャーナリスト佐藤太郎)
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