日本のレアアース探査活動を意識して威嚇か
こうした状況の中で合意された南鳥島での日米共同開発は、中国にとって極めて警戒すべき計画となり得る。
そのため、懸念されるのが妨害工作である。そう考えられる理由がある。
2019年、米国務省は、中国が南シナ海において東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国の排他的経済水域(EEZ)内での天然資源採掘活動を妨害しているとして非難した。
また、東シナ海のガス田においても、日本の抗議を無視して掘削施設の建設と資源採掘を強行している事実がある。
さらに今回、レアアース開発の舞台である日本のEEZ内、南鳥島周辺でも、2025年6月に中国海軍の空母「遼寧」が侵入し、艦載機の発着艦訓練を繰り返す事案が発生している。
これを単なる外洋進出訓練ではなく、掘削本格化を見据え、日本のレアアース探査活動を意識した威嚇行為とみる専門家もいる。