復活への道は険しい。開幕2軍スタートとなった巨人・戸郷翔征の状態が上がってこない。2026年4月5日のソフトバンク戦(ジャイアンツタウン)に先発して5回10安打7失点。3回に秋広優人、5回に山本恵大に被弾するなど直球が走らず、高めに浮いた変化球を捉えられた。
球にキレがなく、変化球も見切られ
「戸郷の課題は明らかです。直球の球速が145キロ前後でキレがないため、変化球も見切られて苦しい投球になる。エースとして稼働していた時は相手が直球と分かっていても空振りを奪ったり、差し込んでいたので原因が気になるところです。チームに貢献したい焦りはあると思いますが、1軍復帰の期間は設けず投球フォームを根本的に見直した方が良いと思います」(スポーツ紙デスク)
ドラフト6位で入団すると、高卒2年目の20年から先発ローテーション入り。22年から3年連続12勝をマークし、22、24年と最多奪三振のタイトルを獲得した。150キロを超える直球と落差の鋭いフォークを武器に奪三振能力が非常に高かった。
23年のWBCにも選出されて大会制覇に貢献するなど、順調なキャリアで球界を代表する投手に上りつめるかに見えたが、昨年に異変が起きた。2年連続で開幕投手を務めたが、痛打を浴びる登板が続いて2度のファーム降格を経験。21試合登板で8勝9敗、防御率4.14で、投球回数111イニングと5年ぶりに規定投球回数に到達できなかった。
フォーム修正に取り組み、試行錯誤を続けるも結果が出ず
今年も春季キャンプで腕の位置を下げるフォーム修正に取り組むなど試行錯誤を続けていたが、オープン戦に3試合登板で防御率9.00と結果を残せず先発枠を勝ち取れなかった。ファームでも2試合登板で防御率8.18と苦しい登板が続く。
巨人は先発の層が厚いとはいえないが、今のままでは1軍で通用しない。キレのある直球を取り戻すため、フォーム修正を含めてどのような決断を下すか。
(中町顕吾)