元参院議員・音喜多駿氏が2026年4月16日にXを更新し、京都府南丹市の男児遺棄事件を巡り、シングルマザーが再婚するリスクを訴える投稿が拡散していることを受け、「リスクの高低を正確に比較することが現時点ではできません」などと反論した。「『多く見える』と『リスクが高い』は別の話」事件では、南丹市で行方不明になった小学生の安達結希さん(11)が遺体として発見され、父親で会社員の安達優季容疑者(37)が死体遺棄容疑で逮捕。優季容疑者と結希さんに血のつながりはなく、優季容疑者は結希さんの殺害も認める供述をしていたと、複数メディアで報じられている。こうした中、シングルマザーが交際したり再婚したりするリスクを訴える投稿がSNS上で拡散している。音喜多氏は16日、「京都で継父による痛ましい子どもへの事件が起きました。心からお悔やみを申し上げます」と記した上で、先述した投稿のうちの1つを引用リポストし、「これはデータとして正確ではなく、政策論としても成立は困難です」と指摘。音喜多氏は、厚労省の統計などを紹介した上で、「日本ではステップファミリー(編注:子どもを連れて再婚した家族のこと)の全国的な分母を厳密に置ける公的統計が乏しく、リスク比較にはなお限界があるため、リスクの高低を正確に比較することが現時点ではできません」と説明。そして、「『多く見える』と『リスクが高い』は別の話」だと指摘した。厚労省の統計「福祉行政報告例」によると、23年度の児童相談所における児童虐待相談について、主な虐待者別構成割合は「実母」が48.7%、「実父」が42.3%、「実父以外の父親」が5.0%だと報告している。なお、この統計を紹介した音喜多氏は17日の投稿で、それぞれ母数が異なるため正確には比較できないという趣旨の説明を補足している。「痛ましい事件を、どうにか正しい政策議論につなげていきたい」その後、音喜多氏自身も継父だと明かした。「7歳で娘が養女となり、子どもたちと向き合う中で、血のつながりがない親子関係の難しさも、その豊かさも、身をもって感じてきました」その上で、音喜多氏は「『継父という属性』だけで危険視するような言説には、どうか少し立ち止まって考えてほしい」と呼びかけた。また、虐待リスクに関する研究者による指摘として、虐待リスクを高める要因は「家族構成そのもの」ではないとも紹介。「経済的困窮・孤立」「親自身が虐待を受けた経験」などの複数の背景を挙げ、政策論の議論も展開した。音喜多氏は最後に、「悲しい事件が起きるたびに、怒りの矛先を『属性』に向けてしまうのは理解できます」としつつも、「それは問題の本質から目を逸らし、当事者を傷つけ、有効な対策を遅らせてしまいかねません。痛ましい事件を、どうにか正しい政策議論につなげていきたい。継父の一人として、一人の政治家として、そう思っています」と締めくくった。
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