中道改革連合の枝野幸男前衆院議員が2026年4月19日、自衛官の自民党大会への参画をめぐり、Xで持論をつづった。
自民党大会、現役の女性陸上自衛隊員による「国歌斉唱」が波紋
問題となっているのは、12日に開かれた第93回自民党大会での、現役の女性陸上自衛隊員による「国歌斉唱」だ。隊員が自衛隊の制服(演奏服装)を身にまとい国歌斉唱を行ったことについて、自衛隊員による政治的行為の制限について定めた「自衛隊法第61条」に抵触するのではないかとの疑問の声が噴出した。
一方で、政府側は違法には当たらないとの見解を示している。自民党の小泉進次郎防衛相は、記者会見や国会答弁で「自衛隊法違反には当たらない」といい、その理由について「職務としてではなく、私人として旧知の民間人からの依頼を受けて国歌を歌唱したため」と説明した。
木原稔官房長官は15日の衆院内閣委員会で、法的な問題はないとしつつ「法律に違反する(かどうか)ということと、政治的に誤解を招くようなことがないということとは別問題」とし、「その点はしっかりと反省すべきものだと考えている」としていた。
「現場の責任を問うべきではないことと、適法であるということは別問題」
一方、枝野氏はXで、「自衛官の自民党大会への参画に関して、ようやく『違法ではないが政治的に問題』と認めるところまできました」とポストした。
「私も、歌唱された自衛官への処分などにつなげるべきではないと思います」とした上で、「でもそれは『違法でない』のとは違います」と持論を展開した。
「上官や与党に対して弱い立場にある現場の皆さんに、責任を押し付けるべきではないという意味です。現場の責任を問うべきではないことと、適法であるということは別問題です」
そして、「現場の部下に迷惑をかけないためにと、大臣や背広組を含め上司の中の誰かが自ら責任をとるのが、一部の方々がお好きな美意識なのではないですか?」とつづった。
「『潔さ』みたいな一種の美意識、一部の皆さんお好きなようなんですが」
枝野氏はYouTube動画でも、本件について語っている。
「実際に歌を歌われた自衛官は階級も下の方の若い方ですし、弱い立場にある。こうした方が責任を取らされるということは、私は避けるべきだと思う」
その上で、「本来責めを追うべき人が他にいる」とし、「どういう経緯で今回のようなことに至ったのか、どこで止めなければならなかったのか、しっかりと検証して、現場ではなく然るべき地位にある人が責任を取る」必要があるとした。
また、枝野氏は「ちょっと皮肉を込めて言いますとですね、『潔さ』みたいな一種の美意識、一部の皆さんお好きなようなんですが......。こういう時に、『可愛い部下に責めを負わせちゃいけないから』と言って上官が自ら責任を負う、と」と指摘する。
これについて、「上官というのは、それは政治家であるのかあるいは背広組であるのか、いろんなケースがあると思いますが」とし、「誰一人として自らの責任を認めようとしていないというところ、国を守れるのかと考えた時に、上の方の人たちが責任逃れに汲々としている......そんな組織は国防の観点から危ないなと考えております」とした。
枝野氏の主張には、「誰も責任を取らずに既成事実だけが積み上がるのは許されないことです」や、「違法かどうかが全てでしょ。違法ではないが政治的に問題だというなら法改正すればいいじゃん」などといった声があり、議論の的となっている。
#おはようございます枝野幸男です
— 枝野幸男 弁護士 元内閣官房長官 (@edanoyukio0531) April 18, 2026
自衛官の自民党大会への参画に関して、ようやく「違法ではないが政治的に問題」と認めるところまできました。…