「普通はありえない」「驚きました」元刑事らも違和感 京都の事件で複数回の遺体移動、ナゾは解明されるか

   京都府南丹市内で起きた安達結希さん(11)の遺体遺棄事件で、逮捕された父親(37)が複数回、車で遺体を移動させたと報じられ、識者の元刑事らもネット配信で注目すべき点だと指摘している。

   この父親は、安達さんを車で小学校近くまで送った後、同市内の別の場所に連れて行って首を絞めて殺し、その場に遺棄したと自供したとも報じられた。その後、安達さんが行方不明になった時期に、父親のスマホに「遺体を遺棄する方法」の検索履歴があったことが分かったという。

  • 事件はどこまで解明されるか(写真はイメージ)
    事件はどこまで解明されるか(写真はイメージ)
  • 公衆トイレ周辺でも現場検証(写真はイメージ)
    公衆トイレ周辺でも現場検証(写真はイメージ)
  • 事件はどこまで解明されるか(写真はイメージ)
  • 公衆トイレ周辺でも現場検証(写真はイメージ)

「報道陣もいる中で、動かせるのか、かなり不可解」

   遺体を遺棄したのは、安達さんが行方不明になった2026年3月23日朝から、遺体が見つかった4月13日夕までとされる。遺体が見つかった山林は、父親の通勤ルートになっている府道沿いだといい、安達さんのリュックや靴もこのルート沿いで発見されている。

   その後の調べで、市内の観光地「るり渓」の公衆トイレ周辺で、遺体を一時遺棄したことが分かったとされた。このトイレは、自宅と学校の間にあり、18日に京都府警がブルーシートを張って現場検証を行う様子がテレビニュースで流れた。

   このトイレも、通勤ルートの府道沿いにある。父親が土地勘のある場所で、犯行を隠蔽したり捜索を攪乱したりしようとしたともみられている。

   とはいえ、安達さんが行方不明になってから、警察も捜索する大騒ぎになっている。そんな中で、父親は、どうやって遺体を車で運んだのだろうか、という疑問がある。

   この点について、元警視庁捜査第一課刑事の佐藤誠さんは4月19日、ニコニコ生放送での配信で、「遺体を動かすのは、普通はありえない」と指摘した。

   「動かすとリスクがある」とその理由を挙げ、「報道陣もいる中で、動かせるのか、かなり不可解です。そこを京都府警が解明していくのではないか」と推測した。

   佐藤さんは、事件そのものに驚くような違和感があると述べる。犯行には、一見計画性がないが、実は計画性があるのではないかとみている。

計画性があるかの点では、元刑事らの見方が割れる

   容疑者の父親が「遺体を遺棄する方法」を検索していたのも、そのいい状況証拠だとした。警察の目をそらし、ストーリーを作るために、リュックや靴を別の場所に置いたとして、「現場偽装型」「時間稼ぎ型」の犯行とみられると指摘した。

「学校から連絡が来て、すぐに110番はありえない。まず子どもを捜すのではないか。捜索用のポスターも、その日のうちに作れるものなのか、違和感ばかりです。いつごろから犯行を計画かがポイントになるでしょう」

   ただ、京都府警にとっては、厳しい捜査が続くとの見方も示した。

「一番心配なのは、死因が不詳ということです。犯人が供述をひっくり返すことも多いので、死因がほしいところでしょう。遺体の細胞を詳しく調べて、死因を出していくことになると思います」

   車で遺体を複数回移動させたことについては、元神奈川県警刑事の小川泰平さんも、4月20日のユーチューブ配信で、「これはね、私も驚きました」と佐藤さん同様の反応を示した。

   ただ、父親の行動については、「非常に場当たり的だと思っています」と指摘した。遺体の移動には、相当なリスクがあるとしながらも、「警察の捜査を察知して、遺体が発見されなければいいと思ったのかな」と推測した。父親が車のドライブレコーダー記録を一部削除したとされたことについても、場当たり的な対応だとの見方をした。

「犯行は、非常に稚拙で、まったく計画性がない。しかし、どこまで計画していたのか、どこまで考えていたのかも、これから捜査が進んでいくと思います」

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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