大分県の陸上自衛隊演習場で戦車の砲弾が暴発し、4人の自衛隊員が死傷した事故で、2026年4月22日放送の「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)でコメンテーターの玉川徹さんは自身の経験をもとに、ハイテク戦車の便利性と危険性を指摘した。
電気が流れて発射薬が暴発したか、強い衝撃が当たったか
事故が起きたのは21日朝、大分県の陸上自衛隊日出生台(ひじゅうだい)演習場。西部方面戦車隊の射撃訓練中に、10(ひとまる)式戦車の砲弾が暴発した。砲塔内に乗っていたとみられる3人が亡くなり、砲塔の下にある車体部にいた操縦手1人が重傷を負った。
番組は10式戦車の特徴を説明する。小型化を追求し2010年に正式採用された戦車で、元陸上自衛隊陸将の山下裕貴さんは「すべてコンピューターで動くハイテク戦車、こういった事故は初めて」と驚きを隠さない。山下さんは考えられる事故原因として 1)何らかの電気が流れて発射薬(弾を発射させる火薬)が暴発した 2)強い衝撃が当たって炸薬(命中時に爆発して破壊効果をもたらす爆薬)が爆発した と考えられると、2つのケースを挙げた。
電気的に着火する、それが何らかの形で暴発した?
玉川徹さんは「これの1代前の90式戦車に取材で乗ったことがあるが、砲塔内は本当に狭くて、そこに3人いる状態で火薬が炸裂すると、このような痛ましい事故になってしまうというのは想像に難くない。弾薬は、山下さんの話ではどっちか(発射薬か炸薬)が暴発したということですね。以前は拳銃と同じで撃鉄が当たって発射したが、今は電気的に着火するみたいで、それが何らかの形で(暴発した)というのはありえると思うが、一番あっちゃいけない事故。原因を究明しないといけない」と話した。
さらに玉川さんは90式戦車に触れ「僕が乗った90式は非常に重い戦車で基本的に北海道での対ソ連を想定し、あまり北海道から出ない前提で作られた重い戦車だったが、重い戦車だと橋が落ちちゃうんですね。これ(10式)だと国内の8割以上の橋は渡れる。だから西日本にも配備されている戦車だけど当面使えない」と話した。
(ジャーナリスト 佐藤太郎)